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断トツの結果に驚き!24年“2歳”アーニング・インデックスランク【1位】激ヤバ…驚異のEI2.88を記録

text by 小早川涼風

今年も次世代の馬たちによる戦いがいよいよ幕を開ける。新種牡馬の産駒や評判馬のデビュー戦が気になるところだが、2歳戦から活躍する種牡馬を知ることも重要だろう。そこで今回は2024年の2歳戦においてアーニングインデックスが高かった種牡馬をランキング形式で紹介し、産駒の傾向や特徴を見ていく。今回は第1位。

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アーニング・インデックス

アーニング・インデックスとは、種牡馬の成績を判定するひとつの目安値である。
「Average Earnings Index」を略して、AEIやEIと記述される。
出走馬1頭あたりの収得賞金の平均値を1.00として、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。結果は以下の数式で求められる。(今回は2歳戦のみが対象)
(産駒の総獲得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬の総獲得賞金÷総出走頭数)

※今回の記事では、出走頭数が30頭以下の種牡馬は対象外。またドゥラメンテは2024年がラストクロップのため、ランキングから除外しています。
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2017年大阪杯を制した時のキタサンブラック
2017年大阪杯を制した時のキタサンブラック

1位 キタサンブラック(2.88)

 「世界1位」の称号を受けたイクイノックスや、皐月賞を異次元の末脚で勝利したソールオリエンス、2025年の三冠路線で大きな期待を受けているクロワデュノールと、すでに何頭も実力馬を競馬界に送り込んでいるキタサンブラックが、栄えある1位にランクインした。

 上述した3頭のように、キタサンブラックの産駒は一瞬のキレに勝っているタイプが多い。仕掛けられてからの反応速度も良いのが、名馬が多い理由だろうか。

 その分、過去3年のデータでは内回りが狭い阪神や、小回りの中山では2歳戦の複勝率があまり高くない一方、東京や京都などの直線が広いコースでは複勝率が高い。ただし、2024年は12月の中山で産駒が4勝を挙げており、やや過去の傾向とは異なるデータとなっている。

 また、産駒の勝利する時期にも変化が出始めた。2022、23年は秋以降の勝利が多かったが、2024年は6,7月という早い時期に集中。秋以降の特別戦を勝利する馬もクロワデュノールを筆頭に増加した。

 イクイノックスの活躍により繁殖牝馬の質も上がったことを考えると、早めに仕上がってくる馬が種牡馬入り当初より増加してきたと考えることもできそうだ。

【了】

(文●小早川涼風

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