クロワデュノール一強に待った!サンデーレーシング期待の3歳馬(4)カタログ情報では…非の打ち所ない良血馬
text by 小早川涼風
現在、8年連続でリーディングオーナーとなっているサンデーレーシング。今年も最優秀2歳牡馬を受賞したクロワデュノールを擁している。彼がホープフルSで下した馬たちが皐月賞の前哨戦を軒並み勝利していることで一強の様相を呈している。そこで今回はサンデーレーシングが所有する2025年3歳世代で、“クロワデュノール以外”の期待馬を紹介する。今回は4頭目。

④ヴァルキリーバース
父 | エピファネイア | |
母 | グロリアーナ | |
母父 | ハーツクライ | |
性別 | 牝馬 | |
生年月日 | 2022年1月20日 | |
毛色 | 鹿毛 | |
調教師 | 田中博康【美浦】 | |
生産牧場 | ノーザンファーム | |
兄弟(姉妹) | ティルベリー、グロリアーナの2024 | |
戦績 | 3戦2勝 [2-0-0-1] |
血統図を紐解くと、母方の血にフェアリードールという名前がある。彼女はトゥザヴィクトリーを筆頭に活躍馬を多数輩出し、日本でひとつの牝系を築いた名牝である。
そんな牝系の血を持つヴァルキリーバースの父はエピファネイア。名血同士の配合といっていい同馬は、母系、父の特徴どちらも受け継いでいるという。カタログにも「牝馬とは思えないほど、肩回りや臀部にメリハリある筋肉を備えています」や「トップスピードの持続力に秀でている」と記されており、まさに“非の打ちどころなし”という評価であろうか。
そのコメント通り、勝利した2戦で同馬が記録した勝負所のラップタイムは常に速さを持続する一級品のもの。特に2勝目を挙げたフリージア賞では600m地点から11秒台のタイムを刻んでいる。東京芝2000mという、真の実力が問われる舞台でこれだけの走りを見せたことは、先々が非常に楽しみである。
【了】
(文●小早川涼風)
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