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ブライアンズタイム産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第5位】芦毛の馬体を揺らし…54戦で5億円を稼ぐ牝馬

text by TOM

アメリカ生まれのブライアンズタイムは、フロリダダービーなどG1を2勝。日本で種牡馬入り後はサンデーサイレンスに阻まれ、リーディングサイアーの座には届かなかったが、日本ダービー馬を3頭、オークス馬を2頭輩出し、1995年から12年連続でトップ3入りした。そんな名種牡馬ブライアンズタイム産駒の獲得賞金トップ10を紹介する。今回は第5位。

M.I.Blanc
第4回武蔵野Sを制した時のエムアイブラン

5位 エムアイブラン(5億4,134万8,000円)

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性別:牡馬
戦績:54戦12勝 [12-12-6-24]
主な勝ち鞍:1997年アンタレスS(G3)、98年平安S(G3)、98,99年武蔵野S(G3)
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 5位にランクインしたエムアイブランは、ブライアンズタイムの2世代目産駒にあたり、母方から受け継いだ芦毛の馬体を揺らし、武蔵野S連覇を含む重賞4勝を挙げるなどダートを主戦場として活躍した。3歳から7歳にかけて生涯54戦ものキャリアを消化し、5億円以上の賞金を稼ぎ出した。

 特にダートの1700mと1800m戦に強く、芝の4レースを除いては30戦10勝、2着8回と勝率、連対率ともに高パフォーマンスを披露した。掲示板外だったのは、G3のマーチSとアンタレスS、オープンの仁川Sのわずか3戦のみだった。

 またこの時代は地方交流重賞のレース体系が現在ほど整備されておらず、常に中央競馬の重賞レースやオープン競走での戦いを強いられた。

 3歳から4歳にかけてのエムアイブランは、条件クラスの馬としてもがきながらも、着実に力を蓄えた。そんな中、23戦で1億1000万円以上の賞金を獲得。本格化なった5歳時にはオープン馬として5月のアンタレスS、6月の東海S、灘Sと3連勝をマークし、本賞金9000万円近くを手にするなど、この年は1億6000万円を稼ぎ出した。

 さらに翌年に6歳となったエムアイブランは平安Sと武蔵野SのG3を2勝するなど活躍を続け、気がつけばこの年も1億6400万円ほどの賞金を加算。

 現役最終年となった7歳時には、G1・フェブラリーSで集大成ともいえる走りをみせ2着に食い込むなど、1億円以上を上積みし、自ら種牡馬入りへの道を手繰り寄せた。

【了】

(文●TOM

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