HOME » セレクト » 皐月賞、驚異の史上最速記録とは? 走破タイムトップテン【3位】8番人気から大逆転…! 混沌を切り裂く一撃

皐月賞、驚異の史上最速記録とは? 走破タイムトップテン【3位】8番人気から大逆転…! 混沌を切り裂く一撃

text by 目白明

クラシック三冠の第一弾を飾る皐月賞。日本ダービーへとつながるだけでなく、その後の活躍を占う意味でも見逃せない一戦である。スピードと自在性が問われる皐月賞で、歴代最速タイムを記録したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくり振り返っていく。

DeeMajesty
第76回皐月賞を制した時のディーマジェスティ

3位: 2016年 ディーマジェスティ(タイム:1分57秒9 天候:晴 馬場:良)

 第3位は、2016年にディーマジェスティが記録した1分57秒9だった。

 この年は飛び抜けた存在がおらず、主役候補がゴロゴロいる、まさに群雄割拠のクラシックであった。皐月賞での人気は、きさらぎ賞を制したサトノダイヤモンドが1番人気、2歳王者のリオンディーズが2番人気、弥生賞を勝ったマカヒキが3番人気となった。そんな一戦を制したのは、共同通信杯を勝ったものの、8番人気と伏兵扱いだったディーマジェスティ。

 スタートすると先頭にはリスペクトアースが立ち、2番手にリオンディーズ。1番人気のサトノダイヤモンドは中団、2馬身差の後ろにディーマジェスティがつけ、マカヒキは後方から4番手に控えた。

 1000mの通過タイムは58秒4とハイペースで進む中、3コーナーを過ぎたあたりで、リオンディーズが先頭に立つと、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、マカヒキも後方から動き出す。

 直線に入ると、先頭のリオンディーズを交わそうと、エアスピネル、サトノダイヤモンドが並びかけるが、その外からディーマジェスティが、上がり34秒0の鋭い脚で追い込み、一気に交わして先頭に立った。マカヒキもその後ろから懸命に追い込むものの届かず。ディーマジェスティが1分57秒9のタイムで優勝、混戦の皐月賞を制した。

1 2