2025年デビュー予定! 矢作芳人厩舎「期待の2歳馬」たち(4)実に7世代ぶり…名馬の名を冠するのは?
text by 小早川涼風
今や競馬ファンなら誰もが知る日本のトップトレーナー・矢作芳人師。2020年から2024年の5年間でも無敗三冠の達成やサウジカップ勝利、アメリカのブリーダーズカップ同日2レース制覇など、国内だけでなく世界でも超一流の成績を残している。2025年もフォーエバーヤングでサウジカップを制覇し、史上初めてサウジカップを2勝した調教師となった。今回は、そんな矢作師の下に集まる注目の2歳馬を取り上げていく。

④マヤノイマジン
性別:牝馬
生年月日:2023年4月27日
毛色:青鹿毛
馬主:田所英子
生産牧場:北島牧場
取引市場:
兄弟(姉妹):コア
馬名の由来:冠名+想像する、曲名
2020年に無敗三冠を達成したコントレイル。競馬界からの期待が集まる初年度産駒がデビューを迎える。コントレイル初年度産駒には、騎手として主戦を務めていた福永祐一師、管理していた矢作師に預託される馬も多い。マヤノイマジンは、そのうちの1頭である。
近親にはアベイユ・ド・ロンシャン賞を制覇したTotal Galleryがいる同馬。五代血統表を紐解くと、Danzigの4×5にNorthern Dancerの5×5という、かなり速力に特化したインブリードが内包されていることがわかる。ただ、兄のコアも実戦では芝・ダートを問わず中距離で馬券圏内に入る活躍を見せていることから、マヤノイマジンもマイルから中距離あたりでのデビューとなるだろうか。
同馬の冠名である『マヤノ』という馬名がつけられたのは、実に7世代ぶり。この名を冠する活躍馬には、かつてG1・4勝を挙げた名馬・マヤノトップガンがいる。果たして馬名の由来通り、我々のイメージを上回る走りを見せることはできるだろうか。
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