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「バケモン級の強さだ…!」“無敗”の皐月賞馬(5)壮絶な力でねじ伏せた…究極の無敗対決を制した最強馬

text by 目白明

牡馬クラシック第1弾・皐月賞。今年の注目は無敗のままホープフルSを制したクロワデュノールだ。彼が同レースで下した相手が、前哨戦を軒並み勝ち上がっており、まさに“一強”ムード。無敗での皐月賞制覇に期待が高まっている。今回は過去に皐月賞を無敗で制した名馬の中から、厳選した5頭を紹介する。5頭目はコントレイル。

Contrail
第80回皐月賞を制した時のコントレイル

⑤コントレイル

 2020年に無敗で皐月賞を制したコントレイルは、前年のサートゥルナーリアに続いてホープフルSから前哨戦を使わず、直行して皐月賞を制した。また、この年は新型コロナウイルス感染防止のため、無観客競馬で開催された。

 2019年9月にデビューしたコントレイルは、初戦を快勝すると、続く2戦目は出世レースともいわれる、東スポ杯2歳Sに出走した。このレースでは、2歳レコードを更新するタイムで、5馬身差の圧勝を果たした。そして、ホープフルSでは好位から難なく抜け出し、デビューから無傷の3連勝で翌年のクラシック制覇が期待された。

 年が明けて3歳となったコントレイルは、前哨戦を使わず、皐月賞に直行。同じく無敗で、朝日杯フューチュリティSから直行した、サリオスも出走しており、この両馬の無敗対決に注目が集まった。

 無観客で行われたレースは、静まり返るスタンドを背にスタート。サリオスが好位の5番手につけたのに対し、コントレイルはやや後方の13番手からレースを進めた。3〜4コーナーでは外を回ってまくるように進出し、直線では残り200メートルからサリオスとの一騎打ちに。激しい叩き合いの末、最後は力でねじ伏せたコントレイルが半馬身差で勝利を収めた。父ディープインパクトと同じく無敗で皐月賞を制した。

【了】

(文●目白明

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