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異次元の末脚…桜花賞史上最速は? 走破タイムランキング【5位】衝撃の結末…熱狂生んだ7番人気の1勝馬は?

text by 目白明

毎年、クラシックシーズンの幕開けを飾る若き牝馬たちの戦い、桜花賞。歴代の優勝馬には、後のスターホースが数多く名を連ねている。 スピードや瞬発力が問われる桜花賞で、最速のタイムを叩き出したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくりと振り返る。

StarsonEarth
第82回桜花賞を制した時のスターズオンアース

5位: 2022年 スターズオンアース(タイム:1分32秒9 天候:曇 馬場:良)

 第5位は、2022年にスターズオンアースが記録した1分32秒9だった。

 この年の桜花賞は、前哨戦のチューリップ賞を制したナミュール、2歳女王サークルオブライフ、重賞馬のウォーターナビレラやプレサージュリフトなど、実力馬が揃うハイレベルな一戦となった。しかし、これらの実績馬を抑え、桜の女王に輝いたのは、7番人気の1勝馬、スターズオンアースだった。

 ゲートが開くと、カフジテトラゴンが好スタートを切り、そのままハナへ。ウォーターナビレラが2番手につけ、その後ろをナムラクレアらが追走した。スターズオンアースは先団をみながら中団で待機。1番人気のナミュール、2番人気のサークルオブライフは後方に位置した。前半800mを46秒8で通過すると、カフジテトラゴンを先頭に馬群が凝縮し、最後の直線へ。

 ウォーターナビレラが外からじりじりと前に迫り、先頭を奪取。内からはナムラクレアも粘る。一方、ナミュールは伸びあぐねる中、スターズオンアースが狭いスペースをこじ開けるように進出。他馬と接触しながらも力強く加速すると、ゴール直前で先頭を行くウォーターナビレラを外からかわし、1着でフィニッシュ。上がり33秒5の鋭い末脚を繰り出し、1分32秒9の好タイムでG1制覇を果たした。

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