異次元の末脚…桜花賞史上最速は? 走破タイムランキング【3位】阪神JFの雪辱!マジックマンに導かれた女王
text by 目白明
毎年、クラシックシーズンの幕開けを飾る若き牝馬たちの戦い、桜花賞。歴代の優勝馬には、後のスターホースが数多く名を連ねている。 スピードや瞬発力が問われる桜花賞で、最速のタイムを叩き出したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくりと振り返る。

3位: 2024年 ステレンボッシュ(タイム:1分32秒2 天候:曇 馬場:良)
第3位は、2024年にステレンボッシュが記録した1分32秒2だった。
この年の桜花賞は前年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したアスコリピチェーノ、2着のステレンボッシュが1、2番人気に支持された。前哨戦組では、クイーンCを勝ったクイーンズウォークが最上位の3番人気となり、アルテミスS以来、約5か月ぶりの実戦となったチェルヴィニアが4番人気となった。
レースは、外からショウナンマヌエラがハナを奪い、エトヴプレ、コラソンビート、キャットファイトがそれに続いた。久しぶりの実戦となったチェルヴィニアは、アスコリピチェーノ、クイーンズウォーク、ステレンボッシュら人気馬と中団を形成した。
前半800mを46秒3で進む展開は、中団で各馬を見ながら追走した、ステレンボッシュが3、4コーナーにかけて、徐々に進出開始。直線入口で外へ持ち出されると、一気にスパートをかけた。
外から鋭い脚で上がったステレンボッシュは、残り200mを切って、先頭に立つと、後ろに続いたアスコリピチェーノ、ライトバックが懸命に差を詰めるが、そのまま後続を振り切り1着でゴール。1分32秒2のタイムでG1初制覇を挙げ、桜の女王の座に輝いた。
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