白毛馬の軌跡5選 (2) 関東オークスを大差で勝利! 白毛馬として重賞初勝利を飾る
1979年に、ハクタイユーが日本で初めて白毛のサラブレッドとして認められてからもうすぐ50年。突然変異と遺伝を合わせて、これまで50頭以上の白毛馬が誕生している。今回はそんな白毛馬の歴史の中から、記録にも記憶にも残る5頭をピックアップ。1頭ずつ順に紹介していく。一頭目はホワイトベッセル。

ユキチャン
次に取り上げるのは、ホワイトベッセルの全妹であるユキチャン。ホワイトベッセルのひとつ下となる2005年生まれのユキチャンは、2007年7月にデビュー。兄2頭と比べて早期デビューが叶い、2戦目となるダート1200mの未勝利戦で初勝利。続く芝のミモザ賞も連勝し、白毛馬として、芝競走での初勝利と特別レース初勝利を同時に挙げた。
さらにはフローラSで重賞初出走(7着)を果たすと、続くオークスでG1初出走を目指すが、賞金不足で除外。兄も活躍したダートへと矛先を向け、関東オークスへと出走した。
レース途中から先手を奪うと、手ごたえ十分に後続を突き離し、8馬身差の圧勝。もちろん白毛馬としての重賞初勝利であったわけだが、それ以上にユキチャンの今後の活躍が楽しみになるワンサイドゲームであった。しかし、サクセスブロッケンやスマートファルコンと対戦予定だったJDDを蕁麻疹によって競走除外となると、クイーンS、シリウスS、秋華賞と大敗が続く。
その後は、関東オークスで結果の出た交流重賞に狙いを定め、クイーン賞とTCK女王盃で2着に好走。交流競走に出走しやすくするために川崎競馬へと転厩後には、そのクイーン賞とTCK女王盃で地方競馬所属として勝利を収め、交流重賞3勝を挙げて現役を引退。
現役引退後は繁殖牝馬として、現時点で9頭の産駒が誕生しており、うち6頭が白毛となっている。中でも7番仔のアマンテビアンコは、昨年の羽田盃を制覇。その後は屈腱炎によって長期休養を余儀なくされているが、1日も早い復帰が待たれる。
【了】
(文●中西友馬)
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