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桜花賞走破タイムランキング【8位】ハナ差の借りはハナ差で返す!ヴィクトワールピサ産駒として初GⅠ制覇

text by 目白明

毎年、クラシックシーズンの幕開けを飾る若き牝馬たちの戦い、桜花賞。歴代の優勝馬には、後のスターホースが数多く名を連ねている。 スピードや瞬発力が問われる桜花賞で、最速のタイムを叩き出したのはどの馬なのか? ランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第8位。

Jeweler
ジュエラー(手前)とシンハライト(奥)

8位: 2016年 ジュエラー(タイム:1分33秒4 天候:晴 馬場:良)

 第8位は、2016年にジュエラーが記録した1分33秒4だった。

 この年の桜花賞は、前年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したメジャーエンブレムが、単勝オッズ1.5倍の圧倒的支持を受け、どのような走りを見せるのかが注目された。しかし、前哨戦のチューリップ賞で2着だったジュエラーが、この一戦を制した。

 スタート後、外からカトルラポールがハナを奪い、1馬身差の2番手にアッラサルーテ、断然人気のメジャーエンブレムは5、6番手につけ、その後にチューリップ賞を勝ったシンハライト、ジュエラーは後方2番手からの競馬となった。

 前半800mを47秒1で通過すると、各馬一団となって4コーナーを回る。メジャーエンブレムはまだ馬群の中で、それをマークするようにシンハライトが続き、ジュエラーは大外から追撃する。

 直線に入ると、シンハライトが先頭に立つが、後方から一気に脚を伸ばしてきたジュエラーが、一完歩、一完歩、シンハライトに迫り、最後はシンハライトとジュエラーがピッタリと並んでゴール。写真判定の結果、ジュエラーがわずか2㎝の差で勝利し、桜の女王に輝いた。なお、人気のメジャーエンブレムは直線で伸びを欠き、4着に敗れた。

【了】

(文●目白明

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