サンデーサイレンス産駒獲得賞金ランキング【第9位】通算6億円を突破した、栃栗毛の優等生
ケンタッキーダービーやBCクラシックなど大レースを制したアメリカ生まれの名馬サンデーサイレンス。13年連続で日本のリーディングサイアーに輝くなど、種牡馬としての大成功ぶりは言わずもがなであろう。今回は「日本競馬を変えた」大種牡馬・サンデーサイレンスの産駒たちを、獲得賞金順にランキング形式で紹介する。今回は第9位。

9位 マーベラスサンデー(6億686万5,000円)
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性別:牡馬
戦績:15戦10勝 [10-2-1-2]
主な勝ち鞍:97年宝塚記念(G1)
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第9位は、デビューから15戦すべてのレースで掲示板を確保したマーベラスサンデーである。珍しい栃栗毛の馬で、生涯獲得賞金は6億円を超えた。
1995年2月にデビューし、2連勝を飾った。しかし、クラシックへ向けて順調な滑り出しだったが、度重なるケガの影響で長期離脱を余儀なくされる。一年ぶりの実戦復帰となったデビュー3戦目では4着に敗れるも、その後は6連勝の快進撃。
その中で、エプソムC、札幌記念、朝日チャレンジC、京都大賞典と重賞4連勝を果たし、2億円近くの賞金を稼いだ。その後も天皇賞(秋)で4着に入って2000万円を獲得、暮れの有馬記念では2着に食い込み、5000万円以上を上積みした。4歳時は、賞金約3億5000万円の荒稼ぎをした。
迎えた97年、5歳を迎えたマーベラスサンデーは充実のシーズンを過ごす。初戦の産経大阪杯を快勝して6400万円超をゲット。続いて迎えたマヤノトップガン、サクラローレルと伝説の「3強対決」となった天皇賞(春)では3着に惜敗するも3351万円を上乗せした。
そして、単勝オッズ2.3倍の1番人気を背負った宝塚記念では、ひとつ年下の同じサンデー産駒のバブルガムフェローをクビ差で退けて悲願のG1初制覇を飾り、約1億3000万円を手にした。
最後のレースとなった有馬記念は、約半年ぶりの実戦ながら、単勝3.0倍の1番人気に推された。女帝・エアグルーヴをクビ差で抑え込んだものの、3歳馬のシルクジャスティスの鋭脚に、ゴール寸前で差し切りを許してアタマ差の2着に敗北。しかし、5400万円近くの賞金を獲得して現役生活を退いた。
【了】
(文●目白明)
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