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高松宮記念走破タイムランキング【5位】藤田伸二騎手のスプリントG1初制覇など、3頭が同タイム

text by 目白明

春のスピード自慢決定戦として注目される高松宮記念。スプリント戦線のトップホースが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。歴代では数々の名馬が名を連ねるこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキング形式で振り返っていく。今回は第5位。

MasaLucky
第29回高松宮記念を制した時のマサラッキ

5位:
1999年 マサラッキ(タイム:1分08秒0 天候:晴 馬場:良)
2006年 オレハマッテルゼ(タイム:1分08秒0 天候:晴 馬場:良)
2009年 ローレルゲレイロ(タイム:1分08秒0 天候:晴 馬場:良)

 第5位は、1999年のマサラッキ、2006年のオレハマッテルゼ、2009年のローレルゲレイロが記録した1分08秒0だった。

 1999年のマサラッキは7歳で迎えた3年連続の出走となる高松宮記念だった。これまで芝1200mの重賞3勝の実績を持ちながら、8番人気に甘んじたが、5度目のG1の舞台で、この低評価をあざ笑うかのような快勝劇を見せた。

 レースは桜花賞馬キョウエイマーチ、重賞馬トキオパーフェクトの2頭が、前半600mを32秒6のハイペースを作った。マサラッキは離れた4、5番手で楽に追走し、4コーナーで1番人気のシーキングザパールとともに進出。直線では、シーキングザパールを振り切り、1着でゴール。1分08秒0の走破タイムでG1初制覇を達成した。

 2006年のオレハマッテルゼは、この勝利でスプリント界のニューヒーローの座についた。

 前年までのスプリント王者デュランダルがターフを去り、主役不在といわれた、この年の高松宮記念。1番人気は4歳馬のシンボリグラン、2番人気はラインクラフトで、オレハマッテルゼは単勝9.3倍の4番人気となった。

 ゲートが開くと、ギャラントアローら先行勢が前半600m33秒7のペースを作る中、オレハマッテルゼは5、6番手につけた。ギャラントアローが先頭のまま最後の直線へ。

 残り150m付近で満を持して先頭に立ったオレハマッテルゼは、後ろからラインクラフトの猛追をクビ差、凌いで先頭でゴール。1分08秒0のタイムで優勝し、主役不在のスプリント界のニューヒーローとなった。

 2009年のローレルゲレイロは、前年のスプリンターズS覇者スリープレスナイトや阪急杯を勝ったビービーガルダン、オーシャンSを勝ったアーバニティなど実績馬が揃う中、逃げ切ってG1初勝利を達成した。

 好スタートを決めてハナを奪ったローレルゲレイロは、前半600mを33秒1のペースで逃げ、そのまま直線へ。

 後方から1番人気スリープレスナイトが猛追し、並びかける場面もあったが、最後まで脚色が衰えることガ無く、ローレルゲレイロは最後まで脚色が鈍らず、もうひと伸び。1分08秒0のタイムで堂々の逃げ切り勝利を収めた。

【了】

(文●目白明

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