HOME » セレクト » 高松宮記念走破タイムランキング【6位】一時代を築いたスプリンター2頭が、同タイムでランクイン

高松宮記念走破タイムランキング【6位】一時代を築いたスプリンター2頭が、同タイムでランクイン

text by 目白明

春のスピード自慢決定戦として注目される高松宮記念。スプリント戦線のトップホースが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。歴代では数々の名馬が名を連ねるこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキング形式で振り返っていく。今回は第6位。

LordKanaloa_Takamatsunomiya
第43回高松宮記念を制した時のロードカナロア(写真中央)

6位:
2003年 ビリーヴ(タイム:1分08秒1 天候:晴 馬場:良)
2013年 ロードカナロア(タイム:1分08秒1 天候:晴 馬場:良)

第6位は、2003年ビリーヴ、2013年ロードカナロアが記録した1分08秒1だった。

 まずは2003年の高松宮記念を制したビリーヴ。前年のスプリンターズSに続き、スプリントG1連覇を達成した。また、この年からJRA所属となった安藤勝己騎手にG1初勝利をプレゼントする一戦ともなった。

 レースは連覇を狙う圧倒的1番人気のショウナンカンプが、ダッシュをつけてハナに立つと、前半600mを32秒9のハイペースで引っ張る形となる。

 これを3番手から進めたビリーヴが直線で、そのショウナンカンプを楽な手応えで交わして先頭に立った。後ろから追ってきた4歳馬サニングデールの追撃も振り切り、そのまま1着でゴール。

 ビリーヴはこの勝利で高松宮記念とスプリンターズSのスプリントG1連覇を達成。史上3頭目の快挙となった。

 2013年のレースを制したロードカナロアは、まさにワールドクラスの貫禄であった。香港スプリントを勝ち、名実共に、もはや日本には敵なしといわれたロードカナロアは、1.3倍の断然人気に支持された。

 レースはハクサンムーンがハナに立ち、前半600m34秒3で逃げるなか、スタートで少し出遅れたロードカナロアは中団から進めた。

 そのままの隊列で直線に向くと、逃げ粘る先頭のハクサンムーンを、好位から迫るサクラゴスペル、外を伸びるドリームバレンチノらが、懸命に前を追いかける。しかし、中団で脚をためたロードカナロアが、これらをまとめて交わして1着でゴール。

 世界レベルの力を見せたロードカナロアは、1分08秒1のタイムで、史上初となるスプリントG1・3連勝を達成した。

【了】

(文●目白明

【関連記事】
【高松宮記念走破タイムランキング】1~10位 全紹介
【高松宮記念走破タイムランキング】第1位
【高松宮記念走破タイムランキング】第2位