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サンデーサイレンス産駒獲得賞金ランキング【第10位】牝馬唯一のランクイン! 堅実に稼いだ超良血馬

text by TOM

ケンタッキーダービーやBCクラシックなど大レースを制したアメリカ生まれの名馬サンデーサイレンス。13年連続で日本のリーディングサイアーに輝くなど、種牡馬としての大成功ぶりは言わずもがなであろう。今回は「日本競馬を変えた」大種牡馬・サンデーサイレンスの産駒たちを、獲得賞金順にランキング形式で紹介する。今回は第10位。

DancePartner
第56回優駿牝馬を制した時のダンスパートナー

10位 ダンスパートナー(6億527万4,000円)

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性別:牝馬
戦績:25戦4勝 [4-9-3-9]
主な勝ち鞍:95年オークス(G1)、96年エリザベス女王杯(G1)
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 第10位は、サンデーサイレンスの初年度産駒として誕生したダンスパートナー。トップ10に名を連ねた唯一の牝馬である。

 ダンスパートナーは、ダンスインザダーク、ダンスインザムードという2頭のG1馬に加え、重賞3勝のエアダブリンなどを輩出した名繁殖牝馬ダンシングキイを母に持つ。重賞勝ちは1995年のオークスと1996年のエリザベス女王杯という2つのG1と、G3の京阪杯のみだったが、桜花賞や1997年のエリザベス女王杯、海外G3のノネット賞を含む8つの重賞で2着に入るなど、安定した成績を残し着実に賞金を積み上げた。

 特に際立った活躍をみせたのが3歳時であった。この年1月にデビュー勝ちしたダンスパートナーは、桜花賞を含む3戦連続で2着に好走する。そして迎えたオークスでは、武豊騎手に導かれて直線突き抜け、父サンデーサイレンスに初の牝馬クラシックのタイトルをプレゼントするととともに、本賞金約1億2000万円を獲得する。

 夏にはフランス遠征を敢行し、ノネット賞2着から仏3歳牝馬路線の最高峰ヴェルメイユ賞に挑むも6着に敗れた。帰国後の初戦に選ばれたのは、牡馬相手のクラシック最終戦の菊花賞であった。ここでは5着に敗れるが、この年の最終戦となったG2・阪神牝馬特別でも2着に好走し、3歳シーズンで2億4000万円ほどの賞金を稼ぎ出した。

 4歳となったダンスパートナーは国内のみで10戦をこなし、エリザベス女王杯を含む2勝を挙げた。賞金は約2億5000万円を獲得。ラストイヤーとなった5歳時には、香港のクイーンエリザベスCに遠征(8着)、宝塚記念で3着、連覇がかかった秋のエリザベス女王杯でも僅差の2着に入るなどして1億1000万円超を上乗せして引退。繁殖入りを果たした。

【了】

(文●目白明

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