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ハーツクライ産駒獲得賞金ランキング【第3位】勝負強さは大魔神級!ジャパンカップを制した偉大な馬

text by 目白明

国内で唯一、ディープインパクトを破った名馬・ハーツクライ。その産駒たちは、類まれな成長力を誇り、古馬になってからも数々のビッグレースで輝きを放ってきた。今回は、そんなハーツクライ産駒の中で獲得賞金が最も多かった馬をランキング形式で紹介する。今回は第3位。

Cheval Grand
ジャパンカップを制したときのシュヴァルグラン

3位 シュヴァルグラン(11億3,497万円)

 “大魔神”こと佐々木主浩オーナーの持ち馬シュヴァルグランは、ビッグレースで結果を残し続けた。GⅠのタイトルこそ一つだけだが、執念で掴んだジャパンカップでの勝利は、馬名通り“偉大な馬”の風格を感じさせた。

 半姉ヴィルシーナ同様にGⅠ制覇を期待されたシュヴァルグランであったが、クラシックへの出走は叶わず、条件戦を着実に勝っていった。

 4歳で出走した阪神大賞典で重賞初勝利を挙げると、GⅠ初挑戦となった天皇賞(春)では、キタサンブラックの3着に入った。秋にはアルゼンチン共和国杯を勝ち、ジャパンカップでも3着になるなど、一線級とも戦える力をつけていることを証明。この年は2億5000万円以上の本賞金を加算。

 真価が問われた5歳。GⅠ奪取へ向けて天皇賞(春)に出走し、前年を上回る2着に入った。秋初戦の京都大賞典では、トップハンデを背負いながら3着に好走。そして、ジャパンカップでついに戴冠する。

 5番人気のシュヴァルグランは、これまで5度も先着を許している同世代のキタサンブラックをマークする形でレースを進めた。直線で鮮やかに抜け出し、外から追い込んできたレイデオロの追撃も振り切り、GI初制覇。ハーツクライ産駒初のジャパンカップタイトルを手にし、本賞金約3億円を獲得した。この年は出走したレースで5度も馬券に絡む活躍で、約4億8000万円を獲得した。

 6歳以降のシュヴァルグランはGⅠ勝ちこそなかったが、天皇賞(春)2着やドバイシーマクラシック2着など、コンスタントに賞金を稼ぎ、引退する7歳までに合計で約11億円を稼いだ。

【了】

(文●目白明

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