HOME » セレクト » イラストレーター・えいたが選ぶ「心に残る名馬」たち(5)圧倒的連覇!京都に舞い降りた“雪の妖精”

イラストレーター・えいたが選ぶ「心に残る名馬」たち(5)圧倒的連覇!京都に舞い降りた“雪の妖精”

text by 加島亮介

名勝負の記憶、競走馬が紡ぐドラマ――競馬ファンなら誰しも心に残る“推し”があるはず。新企画『私の“推し〇〇”』では、競馬に魅了された著名人が、特別な思いを抱く馬やレースへの熱い想いを語ります。第1回は、X(旧Twitter)やインスタグラムで競馬イラストを発信する人気イラストレーター・えいたさん(@eitanokeiba)に『推しの馬』について伺いました。えいたさん特製の書き下ろしイラストにもご注目ください。5頭目はスノーフェアリー。

eita_SnowFairy
スノーフェアリー(イラスト:えいた)

⑤スノーフェアリー

 最後に選んだのは、大好きなスノーフェアリーです。アイルランド調教馬ですが、2010年・2011年にエリザベス女王杯を連覇した世界的名牝です。

 何がすごいって、こんなに格好いい名前で、それに見合う実力が備わっていること。痺れるし、憧れますね。日本で走ったのは連覇したエリザベス女王杯の2回だけですが、どちらも印象的なレースでした。

 初来日となった2010年のエリザベス女王杯では、彼女の実力は懐疑的に見られていて、単勝オッズは10倍近く(8.5倍)になっていました。しかし私の予想では、イギリスとアイルランドのオークスを制した実績を考えれば、4番人気は過小評価だと判断し、思い切ってスノーフェアリーの単勝を買いました。

 レース結果は衝撃的で、2着のメイショウベルーガに4馬身差をつける圧勝でした。ラストの直線に入って「一瞬いなくなった」と思った矢先、1頭だけ早送りで見ているような末脚で追い込んできて、度肝を抜かれたのを覚えています。

 翌年もスノーフェアリーは海外で活躍し、凱旋門賞3着など世界を舞台に戦っていました。そんな名馬が、連覇を目指して再びエリザベス女王杯に出走すると決まったときは、素直に嬉しかったです。さすがにその年は1番人気になりましたが、迷わず単勝を買いました。

 結果は前年ほどの圧勝ではなかったですが、やはり末脚は異次元でした。アパパネやアヴェンチュラなど、日本のトップクラスの牝馬でも完敗だと言っていいと思います。

 それまで海外馬に特別な思い入れを持つことはあまりなかったのですが、今でもスノーフェアリーだけは特別です。

【了】

(文●加島亮介)

【関連記事】
競馬イラストレーター・えいたが選ぶ「心に残る名馬」たち (1)
競馬イラストレーター・えいたが選ぶ「心に残る名馬」たち (2)
【私の“推し馬” 5選】競馬イラストレーター・えいたが選ぶ「心に残る名馬」たち 全紹介