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2024年JRA重賞単勝配当ランキング【6位】第3コーナーから大捲り!得意の中山で人気馬を一蹴

text by TOM

2024年の中央競馬も数々のドラマを生み出した。ドウデュースの秋古馬2冠やレガレイラが成し遂げた3歳牝馬での有馬記念制覇など枚挙にいとまがない。今回はその中でも「単勝高配当」を叩き出したレースに注目する。140にも及ぶJRA重賞レースで、昨年はどれほどの波乱が起こったのか。トップ10を順に振り返りたい。今回は第6位。

Cosmo Kuranda
第61回弥生賞を制した時のコスモキュランダ

6位 G2弥生賞ディープインパクト記念


1着 コスモキュランダ
単勝 3490円
6番人気

 6位となった弥生賞は、牡馬クラシック第1弾である皐月賞と同条件で行われる最重要トライアルレースである。それだけに、過去には数々の大物候補が名を連ねることが多かった。

 しかし近年では、こうした「逸材」たちには余裕を持たせたローテーションが主流となりつつある。この年の弥生賞も例外ではなく、明確な主役不在のメンバー構成の中、皐月賞への3枚の切符を懸けて争われた。

 優勝したのは、テン乗りでミルコ・デムーロ騎手が騎乗した、単勝34.9倍の6番人気コスモキュランダだった。勝因は、後方の位置取りから残り800m地点で動いた鞍上の好判断にあった。

 スローペースと見て取るや、デムーロ騎手は一気に捲りを仕掛けてポジションを大きく上げ、第3コーナーでは逃げ馬である9番人気シリウスコルトの直後まで進出。最終コーナーで先頭に並びかけると、直線ではシリウスコルトをねじ伏せ、中団からしぶとく追い上げた3番人気シンエンペラーの追撃も凌ぎ切った。

 中山2000mでデビュー2連勝を挙げていた1番人気トロヴァトーレや、2022年のセレクトセール1歳馬部門で4億5000万円(税抜)という高額で取引された2番人気ダノンエアズロックは、いずれも伸びを欠き惨敗。

 1勝クラスの身ながら果敢に格上挑戦を果たしたアルアイン産駒のコスモキュランダが、鮮やかに波乱を演じて皐月賞への切符を手にしたのだった。

【了】

(文●TOM

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