競馬ファンなら共感する“予想あるある” (2) 買い目を決めていたのに、イチから予想してしまう
予想こそが競馬の醍醐味です。馬券を買うか買わないかに関係なく、予想をするだけでも競馬は十分に楽しむことができます。しかし、もちろんお金をかけることで本気度が増し、それだけ不安が生じやすくなるでしょう。今回は、書籍『競馬あるある(造事務所・著、カンゼン刊)』から、競馬を予想する際に誰もが経験する気持ちや出来事を5つに絞ってご紹介します。今回は2つ目。
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競馬場へ行く前に買い目を決めていたのに、競馬場でまたイチから予想してしまう
競馬場へ行く前に買い目を決めていたのに、競馬場でまたイチから予想してしまう。
これ、競馬ファンなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。レース直前に予想を変更することは珍しいことではなく、むしろ毎週繰り返されるお決まりの行動のようなものです。
事前にしっかりと時間をかけてデータを分析し、「これで間違いない」と自信を持って決めた買い目でも、いざ競馬場でパドックや返し馬の様子を目にすると、「この馬、今日は雰囲気が違う?」といった感覚的な要素が頭をよぎり、予想を白紙に戻してしまうことがあります。そして、その瞬間には自分の選択が完璧だと信じ込んでしまうものです。
月曜日から入念にデータを集め、熟考を重ねた結果辿り着いた結論も、レース当日になると突然不安になり、買い目がどこか不十分に思えてしまう。そして気づけばスマートフォン片手に予想をやり直している自分がいるのです。
予想を変更して的中した際には、「やはり現場の感覚を信じるべきだった」と満足感を覚えますが、変更が裏目に出た場合は「最初の予想の方が良かったのに」と悔やむこともしばしば。ただ、それでも失敗の記憶は都合良く薄れていき、次のレースに向けて同じサイクルを繰り返すのです。
結局のところ、競馬は単なるデータ分析では語りきれない奥深さがあり、予想を変える行為そのものが競馬の醍醐味の一部といえるでしょう。データ重視と言いながらも、最終的にはその場の直感や雰囲気に左右される——それが競馬ファンの楽しみ方なのかもしれません。
【了】
(文●競馬チャンネル編集部)
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