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フェブラリーS走破タイムランキング【2位】ダートGⅠ史上最速勝利!デビューから僅か282日での戴冠

text by 目白明

年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第2位。

Moanin
2016年フェブラリーSを制した時のモーニン

2位 2016年 モーニン (タイム:1分34秒0天候:晴 馬場:重)

 第2位は、2016年にモーニンが記録した1分34秒0。デビューからわずか9か月でGⅠの舞台に立ったモーニンは、ここまで 6戦5勝、3着1回 とほぼ完璧な戦績を誇っていた。

 しかしこの年のフェブラリーSには、ジャパンダートダービーを制したノンコノユメ、マイルチャンピオンシップ南部杯を2度制したベストウォーリア、そしてフェブラリーステークス3連覇を狙うコパノリッキーなど、錚々たるダートの猛者が集結。ハイレベルな一戦となった。

 全馬ほぼ横一線にスタートを切ると、まずは、コーリンベリーが勢いよく先頭に立ち、2番手にはモンドクラッセ。差がない3番手に3連覇を狙うコパノリッキーがつける展開となり、モーニンは中団の外に陣取った。前半800mは46秒1とよどみない流れで、3、4コーナーの中間を通過すると、モーニンは前と差を詰めながら最後の直線へ。スパート態勢に入ったモーニンは、馬郡に沈むコパノリッキーを尻目に、残り200mで堂々と先頭に立った。大外から追い込んできたノンコノユメ、馬群を割ってきたベストウォーリアらによる追撃を楽々と振り切り、先頭でゴールした。

 デビューから僅か7戦、282日目でのダートGI制覇は史上最速で、記録づくめのGⅠ初制覇となった。

【了】

(文●目白明

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