フェブラリーS走破タイムランキング【4位】空前絶後の大接戦!4頭の叩き合いを制したサクセスブロッケン
text by 目白明
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第4位。
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4位 2009年 サクセスブロッケン (タイム:1分34秒6 天候:晴 馬場:稍重)
第4位は、2009年にサクセスブロッケンが記録した1分34秒6だった。この年は史上初となる8つ目のGI/JpnIタイトルを目指すカネヒキリと、史上初のフェブラリーステークス連覇を狙うヴァーミリアンに、カジノドライヴ、エスポワールシチー、サクセスブロッケンら4歳勢が挑むという構図となった。
大歓声に包まれる中、ゲートが開くとまず先に仕掛けたのは4歳馬の3頭。エスポワールシチーがハナを切り、2番手にカジノドライヴ、その後にサクセスブロッケンが続いた。一方の7歳馬は、カネヒキリが内から進出し4番手に付け、その直後にヴァーミリアンが位置する展開となった。逃げるエスポワールシチーが刻むペースは800m通過が47秒0と、よどみない流れでレースは進んだ。
レースは直線へ向くと、エスポワールシチーが3馬身差のリードで逃げ切りを図るが、それをカジノドライブ、サクセスブロッケン、カネヒキリが懸命に追いかけ、残り100mからは4頭が馬体を併せての壮絶な叩き合いとなった。叩き合いはゴールまで続き、最後わずかに抜け出したのはサクセスブロッケンだった。空前のハイレベルとなったレースで世代交代を成し遂げた。
【了】
(文●目白明)
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