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2024年JRA重賞単勝配当ランキング【7位】真冬に桜満開!女性剛腕ジョッキーに導かれ重賞初制覇

text by TOM

2024年の中央競馬も数々のドラマを生み出した。ドウデュースの秋古馬2冠やレガレイラが成し遂げた3歳牝馬での有馬記念制覇など枚挙にいとまがない。今回はその中でも「単勝高配当」を叩き出したレースに注目する。140にも及ぶJRA重賞レースで、昨年はどれほどの波乱が起こったのか。トップ10を順に振り返りたい。今回は第7位。

Sakura Toujours
第74回東京新聞杯を制した時のサクラトゥジュール

7位 G3東京新聞杯


1着 サクラトゥジュール
単勝 3380円
7番人気

 単勝配当ランキング第7位は、寒さが身に染みる真冬の2月4日(日)に行われたG3東京新聞杯。

 単勝33.8倍の7番人気に留まったサクラトゥジュールが、最内枠を利して6番手のインぴったりを追走から、直線で差し切って重賞初制覇を果たした。7歳馬のサクラトゥジュールを見事な騎乗でエスコートしたのは、この年に初めて短期騎手免許を取得したオーストラリアで活躍する女性騎手レイチェル・キング(英国)だった。

 1月21日にG2のAJCCで来日初の重賞制覇を飾っていたキング騎手。サクラトゥジュールに騎乗するのは、免許交付初日、1月6日に行われたG3中山金杯に続いて2度目だった。

 1.9倍と圧倒的な人気を集めたマスクトディーヴァの大出遅れで始まったこのレース。府中競馬場には波乱の空気が漂った。2番人気に推された23年G3エプソムCの覇者ジャスティンカフェは、最後の直線でいつもの伸び脚がなく12着。前年5月のNHKマイルCで2着に入り、それ以来9か月ぶりの実戦ながら3番人気の支持を集めたウンブライルも末脚を発揮できず9着に敗れた。

 前年の覇者にして4番人気だったウインカーネリアンはマイペースの逃げを打ち、勝ちパターンに持ち込んだが、直線残りわずかのところでサクラトゥジュールの鋭い差し脚に屈した。

【了】

(文●TOM

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