オカルトデータ研究室! 朝日杯FS編「過去9年の勝ち馬のデビュー戦の競馬場は……」

先週の阪神JFは、単勝5番人気のアルマヴェローチェが勝利。鞍上の岩田望来騎手は、デビュー5年目にして悲願のG1初制覇となった。上位人気馬は軒並み苦戦を強いられ、単勝5.8.7番人気の決着。波乱決着と言っていいのだが、3連単の配当は22万円台。少し物足りない気がしたのは私だけだろうか?笑
マイルCSの4.7.10番人気決着で12万円台と比較すればこれでもついていると考えられるのだが、もっとすごい配当になるのかなと思っていただけに、競馬ファンの予想の上手さに感服。やはり、確固たる軸となる馬が現れにくい2歳戦は特に、票がばらけて配当も中間層に偏るのだろう。逆に言えば、人気どころでの決着でも意外につく、という感覚も得られやすいのかもしれない。
ちなみに、このコーナーで推奨したミストレスは、果敢にハナを切るも8着。先週もコーナーとしては外してしまったのだが、注目していた勝ち馬の文字数は、9文字のアルマヴェローチェが勝利。ついに(?)10年連続で文字数が奇数の馬が勝利を収めることとなった。来年の阪神JFでこのことを覚えているかは分からないが、覚えていれば来年も積極的に奇数の馬を狙っていきたい。
ということで今週は、2週連続の2歳G1となる朝日杯フューチュリティステークスが行われる。2週連続のG1制覇を目指す、大野照旺オーナーのアルテヴェローチェあたりが上位人気になりそうだが、今週も人気順を読むのが難しい混戦模様。
先週、推奨馬5頭の中から人気薄の2.3着を輩出し、今週こそは勝ち馬を当てたいという真面目な考察も、昨日アップ済み。オカルトデータと併せて、そちらもぜひ読んでいただきたい。
それでは、朝日杯フューチュリティステークスのオカルトデータを紹介する。
①過去7年の勝ち馬の馬主は、個人馬主とクラブが2年周期で交互
1つ目のオカルトデータは、勝ち馬の馬主に関するもの。過去7年の勝ち馬の馬主を順に並べると【個人→個人→クラブ→クラブ→個人→個人→クラブ】となっており、個人馬主の馬とクラブ馬が2年周期で交互になっていることが分かる。順番通りなら、今年は昨年のジャンタルマンタルに引き続いてクラブ馬が勝つ番。
今年の出走馬を見てみると、クラブ馬はアルレッキーノ、トータルクラリティ、ミュージアムマイルの3頭のみ。3頭でも少ないと感じたのだが、改めて先週の阪神JFの出走馬を見返すと、クラブ馬はブラウンラチェットのみであった。いずれにしても、1つ目で一気に3頭まで絞れてしまった。
②過去9年の勝ち馬のデビュー戦の競馬場は、右回りと左回りが3年周期で交互
2つ目のオカルトデータは、勝ち馬のデビューした競馬場に関するもの。過去9年の勝ち馬がデビューした競馬場がどっち回りであったかを順に並べると、【右→右→右→左→左→左→右→右→右】となっており、右回りと左回りが3年周期で交互になっていることが分かる。順番通りなら、今年から3年間は左回りでデビューした馬が勝つ番。
先ほどの3頭のデビューした競馬場を見てみると、右回りの京都競馬場でデビューしたトータルクラリティがここで脱落。残りあと2頭となった。
③過去6年の勝ち馬の父の文字数は、奇数と偶数が交互
最後のオカルトデータは、勝ち馬の父に関するもの。過去6年の勝ち馬の父の文字数を順に並べると【奇数→偶数→奇数→偶数→奇数→偶数】となっており、奇数と偶数が交互になっていることが分かる。昨年の勝ち馬ジャンタルマンタルの父パレスマリスは偶数なので、順番通りなら、今年は父の文字数が奇数の馬が勝つ番。残った2頭のうち、アルレッキーノの父はブリックスアンドモルタルで12文字なのでここで脱落。ついに1頭に絞ることができた。
ということで残ったのは、オーナーがサンデーレーシングで、中京デビュー、父リオンディーズのミュージアムマイル。もし勝利すれば、2015年の覇者リオンディーズとの父仔制覇達成となる。ちなみに、父リオンディーズも前走2000mからの2F距離短縮で勝利しており、オカルト的に勝ってくれそうな香りがプンプンしてくる。
それでは今週も、「信じるも信じないもあなた次第」ということで。
【了】
(文●中西友馬)
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