
今週末に行われるG1・桜花賞。牝馬クラシックの幕開けを告げる、大注目の一戦だ。本記事では、開催を目前に控えた、各出走馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から整理し、分析する。各項目は【1〜10】のスコアで評価し、有力馬を一覧表で比較することで、それぞれの強みと不安要素を明確にしていく。[3/3ページ]
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各馬の評価②
ドリームコア
前走:8
血統:10
騎手:10
最内枠を生かして、好位のインコースを確保。直線では手ごたえがありながらもなかなか前が開かなかったが、少し強引に進路を確保すると鋭く伸びて差し切り勝ち。制裁をもらう騎乗とはなってしまったが、さすがの瞬発力。初の関西遠征でも同じような力を発揮できれば、上位争い。
血統面は、父がキズナ、母がノームコアという血統。母は国内外でG1・2勝を挙げており、叔母にはグランプリ3連覇を果たしたクロノジェネシスがいるという良血馬。母の血を色濃く受け継いでいれば、オークスよりは桜花賞向きか。
騎手に関しては、前走のクイーンカップに引き続き、2度目の騎乗となるルメール騎手の手綱。昨年は140勝を挙げて全国リーディングに輝いており、10点評価となっている。
フェスティバルヒル
前走:9
血統:9
騎手:8
出負け気味のスタートで後方からの競馬となるも、直線では外を回さずに馬群の中を突いて伸び、ゴール前の大接戦を制した。この馬もかなりのキレ者で、本来の状態なら、世代トップクラスの破壊力。ただ今回は骨折明けで、気配を注視したいところ。
血統面は、父がサートゥルナーリア、母がミュージアムヒルという血統。ほとんど同じ血統と言っても過言ではない兄ミュージアムマイルが、昨年の皐月賞と有馬記念を制覇。1400mで重賞制覇を果たしたこの馬も、案外この後オークスに向かっても適性を見せる可能性は十分に考えられる。
騎手に関しては、3走前の新馬戦以来、2度目の騎乗となる坂井瑠星騎手の手綱。昨年は110勝を挙げて全国リーディング5位に輝いており、8点評価となっている。
リリージョワ
前走:7
血統:8
騎手:6
序盤こそ好位の外めにいたものの、スピードの違いで途中からハナを奪い切ってしまう。そこからはまさにひとり旅で、セーフティーリードを保ったままの楽勝。たしかにスピードはあるが、まだコントロールし切れていない印象。距離自体は問題なくても、これだけの多頭数かつG1で、同じ戦法が通用するかは疑問。
血統面は、父がシルバーステート、母がデサフィアンテという血統。母は中央未勝利馬であるが、その母であるアヴェンチュラは秋華賞勝ち馬。血統的には、少なくともマイルがダメということはなさそう。
騎手に関しては、3走前の新馬戦以来、2度目の騎乗となる浜中騎手の手綱。昨年は33勝を挙げて全国リーディング35位に輝いており、6点評価となっている。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
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