
今週末の3月29日(日)、中京競馬場でG1・高松宮記念が行われる。春のスプリント王を決める大一番だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②
■パンジャタワー
開催日:2026年2月14日
レース:キングアブドゥルアジーズ・1351ターフスプリント(芝1351m)
着順:5着
評価:7
好スタートから中団外めを追走。勝ち馬を見るようにして外からスーッと上がっていって直線を迎えるも、外々を回らされたぶんか、直線では伸びを欠いての5着。
そもそも海外のレースでメンバーレベルを判断するのは難しいが、日本で重賞勝ちのないフォーチュンタイムと1馬身差ほどと考えると、やはり力を出し切れていないように感じてしまう。日本の馬場で本領発揮といきたいところだが、前走レビューとしては、やはり高い評価は与えられない。
■ママコチャ
開催日:2026年2月28日
レース:中山・オーシャンステークス(芝1200m)
着順:4着
評価:6
前半32秒0-後半35秒0という極端な前傾ラップを、好位の外めで追走。この激流でもポジションを取れたことは評価できるが、最後は後ろから2頭に差されただけでなく、前にいたルガルを交わしきれずの4着。
久々の一戦であり、高松宮記念を見据えた始動戦としては悪くない気もするが、この馬は元々鉄砲の利くタイプ。上位2頭とは実質的な斤量差もあったものの、G3で差せず差されという内容には、明け7歳で若干の衰えは感じてしまうところ。
■ルガル
開催日:2026年2月28日
レース:中山・オーシャンステークス(芝1200m)
着順:3着
評価:9
ハイペースが得意な馬とはいえ、前半3F32秒0の流れでも手綱を押してポジションを取りに行く強気な競馬。直線では前を交わして一旦先頭へと立つものの、最後はさすがに止まっての3着。
それでも58キロを背負っても馬券圏内を外さない走りを見せ、改めて速い流れへの対応力を見せた。本番の高松宮記念も昨年のスプリンターズステークスのように緩い流れにはなりそうもなく、ハイペースの我慢比べのような展開になれば、一日の長がありそうだ。


