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2025年宝塚記念を制したメイショウタバル
2025年宝塚記念を制したメイショウタバル

12月28日、中山競馬場で行われるG1・有馬記念に向けて、競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[2/2ページ]

△候補馬

エキサイトバイオ

有馬記念で回避が続出し、滑り込みで出走が叶いそうな菊花賞3着のエキサイトバイオ。

菊花賞では、エネルジコとエリキングにはアッサリ交わされ食い下がったものの、ゲルチュタールと接戦で3着がやっと。特筆するような内容とは言い難い。

また、菊花賞はハイレベルな3歳世代のクラシック最終戦だったとは言え、世代上位のマスカレードボール、クロワデュノール、ミュージアムマイルが不在の低レベルな一戦だった点も看過できない。

エネルジコもエリキングも決して弱い馬ではないが、マスカレードボール、クロワデュノール、ミュージアムマイルには能力的に大きく見劣りする。

その菊花賞でなんとか3着を確保した内容では、ミュージアムマイルだけでなく、古馬最強クラスのダノンデサイルやレガレイラも参戦する有馬記念では、苦戦を強いられる可能性が極めて高い。

ジャスティンパレス

今年の天皇賞秋で3着、ジャパンカップで5着。天皇賞秋は高配当の使者となったジャスティンパレス。

相変わらずよく走るが、何故かいつも人気はない。有馬記念でも能力的には通用する水準であり、差しが届くようであれば当然有力候補。人気がなければ、いつも通り全ツッパ。

メイショウタバル

宝塚記念のG1制覇は、2着ベラジオオペラに以下に3馬身差をつける圧勝であり、素晴らしい走りであった。

一方で、この日の阪神は雨上がりの特殊な馬場状態であり、さらには能力水準の高い馬がまったく能力を発揮できずに終わった面々も少なくない。

したがって、宝塚記念では重馬場適性が求められる馬場状態であった上に、メイショウタバルが走っていた内ラチ沿いの状態がかなり良かったと考えるのが妥当である。

まとめると、メイショウタバルの宝塚記念制覇は確かに立派ではあるものの、内ラチ沿いが極端に良いトラックバイアスだったことに加えて、単騎逃げにも恵まれた要因だったことを考えると、現役最強クラスとまで言うのは言い過ぎ。

また、天皇賞秋では惨敗に終わってしまったが、スローペースでキレ負けしただけであり、同情の余地がある。

メイショウタバルは、宝塚記念のように淀みのないラップで後続の余力を削りながら12.0前後を刻み続けるレース運びが得意なので、有馬記念では見直し可能。

△候補ほか(シンエンペラー、タスティエーラ)

【了】

プロフィール

玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。

▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site

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