【有馬記念 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!上位人気筆頭のダノンデサイルとレガレイラの評価は?

12月28日、中山競馬場で行われるG1・有馬記念に向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[1/2ページ]
※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。
◎候補馬(軸候補)
ダノンデサイル
去年の有馬記念では、スローの単騎逃げに恵まれた内容だったが、レガレイラとシャフリヤールにアッサリ交わされ3着に敗れている。
さらに、前走のジャパンカップでは、中団馬群でコーナーはロスなく回ってくるスムーズなレース運びで、直線でも進路を確保したが、マスカレードボールとカランダガンに一瞬で置き去りにされ、早仕掛けで垂れたクロワデュノールを交わし3着がやっとの競馬だった。
ジャパンカップに関しては、マスカレードボールとカランダガンには大きく後れを取る内容で、やっと交わしたクロワデュノールと互角、ないしは若干下くらいの見方が妥当。
レガレイラやマスカレードボール、クロワデュノールとの勝負付けが済んだとまでは言わないが、ダノンデサイルは『大関』の中では最下位。
マスカレードボール、クロワデュノール、そして去年の有馬記念で完敗を喫したレガレイラよりも下位に位置付けるのが妥当。
一方で、絶望的な差があるというのは言い過ぎなので、展開の助けやトラックバイアスに恵まれれば逆転可能。
レガレイラ
エリザベス女王杯では、番付およびMI値ともに『能力傑出』。トラックバイアスもいつも通りチェックはしたが、見るまでもなくスンナリ単独◎が決まったほど能力が傑出していた。
レガレイラは女王ではなく、現役最強クラスの王者に匹敵する水準であり、有馬記念で連覇を狙えるほどの名牝。
古馬になって絶対王者に君臨したクロノジェネシスがエリザベス女王杯に出てきたと形容すればわかりやすい。
近年は、現役最強クラスの牝馬は、アーモンドアイやリバティアイランドのように天皇賞秋やジャパンカップに照準を合わせることのがトレンドだったが、そういう意味でレガレイラの参戦は異例だったと言える。
レースでは、中団外目に進路を取り、直線入口で13番ココナッツブラウンに蓋をされかけたが、蓋をされる前に仕掛け、スピードに乗り進路をこじ開け圧倒。
直線では前で粘り込みを図ったパラディレーヌを悠々交わし内容的には圧勝。牝馬限定G1では格が違いすぎたと言え、有馬記念へのステップレースとして上々の内容。
ディフェンディングチャンピオンとして、有馬記念でハイレベルな3歳牡馬を迎え撃てる態勢が整った。
去年の有馬記念では、他ポストでも言及した通り、単騎逃げで恵まれたダノンデサイルをアッサリと置き去りにし、シャフリヤールとの叩き合いを制して戴冠。
去年の有馬記念は、文句の付けようのない内容での勝利であり、今秋の充実ぶりを見ても、今年の有馬記念で最有力候補として評価するのが妥当である。



