
G1馬やG1好走馬が顔をそろえる、今年の阪神カップ。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
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各馬の評価②
フォーチュンタイム
実績:5
適性:10
騎手:6
前走でリステッド競走を勝利したばかりであり、重賞実績はほぼ皆無。そうなると実績面ではやはり見劣りしてしまい、5点評価が妥当。
ただ適性面は、阪神コースで新馬戦を勝利し、1400mも3戦2勝。阪神コースでも1400mでも勝利しているのはこの5頭の中で唯一であり、10点評価となった。
騎手に関しては、前走のオーロカップに引き続き、2度目の騎乗となる団野騎手の手綱。今年はここまで67勝を挙げて全国リーディング14位につけており、6点評価となっている。
ミッキーゴージャス
実績:7
適性:7
騎手:8
距離での実績とはなるが、昨年の愛知杯で重賞勝ちを挙げている。重賞タイトルがあるぶんジューンブレアより上位に取り、7点評価となった。
適性面は、1400mは今回が初めてであるが、阪神コースでは勝ち鞍がある。逆パターンのルガルと同じく、7点評価となった。
騎手に関しては、今回が初めての騎乗となる横山和生騎手の手綱。今年はここまで76勝を挙げて全国リーディング10位につけており、8点評価となっている。
ルガル
実績:10
適性:7
騎手:6
昨年のスプリンターズステークスの勝ち馬であり、メンバー中唯一のG1タイトルホルダー。実績面ではもちろん文句なしの10点評価。
適性面は、阪神芝は未経験ながら、1400mは4戦して②①③④着。2年間以上1200mに絞って使われてきたが、なかなかの好相性で7点評価となった。
騎手に関しては、2023年4月の3歳1勝クラス以来、2度目の騎乗となる鮫島克駿騎手の手綱。今年はここまで64勝を挙げて全国リーディング15位につけており、6点評価となっている。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
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