HOME » 予想情報 » 【中山大障害 前走レビュー】有力馬を10段階評価!10点満点は東京ハイジャンプで2着の… » ページ 2

今週の12月27日(土)に開催される中山大障害。障害戦の頂点を決める大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[2/3ページ]

有力馬の前走評価②

■ネビーイーム

開催日:2025年9月20日
レース:阪神・阪神ジャンプステークス(芝3140m)
着順:1着
評価:7

 序盤は2〜3番手からレースを進め、残り800mあたりで逃げるマテンロウジョイを交わすと、あとは人気を分け合ったジューンベロシティとの一騎打ち。直線に入るところでは一旦3馬身ほど突き離したが、最終障害の着地で若干バランスを崩したことで、内からジューンベロシティに詰め寄られる。それでも最後は、半馬身のリードを保ったまま勝利。

 3着以下に大差をつけたレースぶりから、この2頭の力が抜けていたのは明らか。ただ、ジューンベロシティには1キロもらっており、東京ハイジャンプの上がり3Fの優秀さと比較すると若干見劣る。

■ピーターサイト

開催日:2025年12月6日
レース:中山・イルミネーションジャンプステークス(芝3570m)
着順:1着
評価:7

 好ダッシュから先手を奪うと、序盤は単騎逃げの形でリードを作る。一度は後続に差を詰められる場面がありながらも、直線に入って再びセーフティーリードを取ると、最後は競り合う2番手以降を尻目に1馬身半差の逃げ切り勝ち。

 中山コースにしてはラストもしっかりまとめており、スタミナを示すレース内容であった。春の中山グランドジャンプでは早めに競り込まれて苦しい競馬となったが、自分のリズムで行ければ強いということを、改めて証明した。

■フェーレンベルク

開催日:2025年11月8日
レース:京都・京都ジャンプステークス(芝3170m)
着順:3着
評価:5

 序盤はスムーズに中団あたりを追走していたが、勝負どころで外に振られたり馬体をぶつけられたりする場面のあるレース。この馬にとっては少し可哀想な場面もあったが、大逃げの馬がいたとはいえ、3170mでレース上がりが41秒2というのはかなり平凡。

 勝ち時計も前年と比較して4秒近く遅く、道中受けた不利には同情の余地があったとしても、レースレベル自体に疑問符が残る。得意の中山で大化けする可能性はあるが、前走レビューという観点では、高い評価はつけられない。

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