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2025年天皇賞(秋)
2025年天皇賞(秋)

今週の12月28日(日)に開催される有馬記念。中央競馬を締めくくる冬のグランプリだ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[2/3ページ]

有力馬の前走評価②

■ミュージアムマイル

開催日:2025年11月2日
レース:東京・天皇賞(秋)(芝2000m)
着順:2着
評価:10

 この馬が重賞勝ちを果たした皐月賞とセントライト記念は、ともにラスト5Fが全て11秒台となる消耗戦。天皇賞(秋)のようなラストの切れ味勝負は、本質的に苦手なタイプではあるが、マスカレードボールと同じ上がり3Fをマークして2着に好走。マスカレードボールの土俵で迫った点は、大きく評価できる。

 昨年の有馬記念もラスト5Fからペースアップしており、天皇賞(秋)と比較してこの馬の得意な形になりやすい。ジャパンカップでのマスカレードボールのパフォーマンスを考慮しても、天皇賞(秋)の内容は大いに評価できる。

■メイショウタバル

開催日:2025年11月2日
レース:東京・天皇賞(秋)(芝2000m)
着順:6着
評価:7

 自らペースを刻んだのにも関わらず、前半1000mの通過は62秒0。得意ではないラストの切れ味勝負に持ち込んでしまい、上がり3F33秒1というこの馬にとって限界に近い速い脚を使ったにも関わらず、6着に敗れた。

 ただ6着とはいえ3着とはタイム差なしの僅差であり、この展開でここまで粘れたレースぶりからも、力をつけていることは明らか。距離不安や同型との兼ね合いという問題はあるが、今までであれば沈んでいたであろう展開で踏ん張った前走の内容は、一定の評価ができる。

■レガレイラ

開催日:2025年11月16日
レース:京都・エリザベス女王杯(芝2200m)
着順:1着
評価:8

 中団追走から直線で外へと持ち出すと、先行集団をまとめて捕らえて勝利。完璧に立ち回った2着馬パラディレーヌを並ぶ間もなく交わしたレース内容は、牝馬同士の戦いでは大きな差があることを印象づけた。

 前年5着に敗れているように、この馬にとってベストとは言いがたい京都2200mの舞台でこの強さ。昨年以上とも思える充実ぶりで、連覇達成の可能性も十分。前走レビューとしては、牝馬限定戦だったぶん相手関係の面で若干評価が手控えられたが、僅差の争い。

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