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2025年新潟2歳Sを制したリアライズシリウス
2025年新潟2歳Sを制したリアライズシリウス

来年のクラシック戦線を占ううえでも注目される、2歳マイル王決定戦・朝日杯フューチュリティステークス。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
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各馬の評価②

カヴァレリッツォ

前走:8
血統:10
騎手:8

 普通なら楽勝かと思われたところに、さらに強い馬が1頭いたというようなレース。3着馬は5馬身離してレコードで走っているのだから、評価が下がることはない。ただ、アドマイヤクワッズとの比較では、やはり分が悪い。

 血統面は、父サートゥルナーリア、母はダートで3勝を挙げたバラーディストという血統。母はダート馬だが、叔父にサトノフラッグ、叔母にサトノレイナスと芝の重賞で活躍した馬のいる良血馬である。

 騎手に関しては、前走のデイリー杯2歳ステークスに引き続き、2度目の騎乗となるC.デムーロ騎手の手綱。これまでJRA・G1を5勝している実績から、8点評価となっている。

ダイヤモンドノット

前走:7
血統:9
騎手:10

 2番手追走から楽々抜け出し、2着馬に3馬身の差をつける快勝。ただ他の有力馬と比べると、レースセンスが高くアベレージは安定しているが、最高出力では劣る印象。実際に勝ち時計も、例年と比較して優秀とまでは言えなかった。

 血統面は、父ブリックスアンドモルタル、母は芝ダート問わず短距離で4勝のエンドレスノットという血統。芝短距離オープン馬のゾンニッヒを輩出しており、母のスピードを伝える能力は豊か。

 騎手に関しては、前走の京王杯2歳ステークスに引き続き、2度目の騎乗となるルメール騎手の手綱。今年はここまで134勝を挙げて全国リーディングトップにつけており、10点評価となっている。

リアライズシリウス

前走:9
血統:8
騎手:6

 2番手追走から抜け出して4馬身差の圧勝。1頭だけ違う競馬をしているようなレースで、勝ち時計もかなり優秀。2着馬以下のその後の活躍をみても、レースレベルが低かったとも言えない。初の右回りや関西遠征などの懸念要素はあるが、能力は間違いなく高い。

 血統面は、父が新種牡馬のポエティックフレア、母は中央1勝のレッドミラベルという血統。半兄は芝2400mで勝利を挙げており、叔父はアルゼンチン共和国杯勝ち馬のルルーシュ。母系は距離が延びてこその血筋。

 騎手に関しては、前走の新潟2歳ステークスに引き続き、3度目の騎乗となる津村騎手の手綱。今年はここまで49勝を挙げて全国リーディング20位につけており、6点評価となっている。

【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。

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