
来年のクラシック戦線を占ううえでも注目される、2歳マイル王決定戦・朝日杯フューチュリティステークス。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[2/3ページ]
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各馬の評価①
アドマイヤクワッズ
前走:10
血統:6
騎手:8
前走は少頭数ではあったものの、後方からの競馬。終始内を回って距離ロスなく走ったとはいえ、2頭で一気に抜け出したラスト2F目は推定10秒台。2歳戦のレコードは眉唾物のこともあるが、このレースの上位2頭は本物で満点評価。
血統面は、父リアルスティール、母デイトラインという血統。母は未勝利馬であり、近親にも聞いたことのある名はいなかったが、セレクトセールで6600万円で取引されている。
騎手に関しては、前走のデイリー杯2歳ステークスに引き続き、3度目の騎乗となる坂井瑠星騎手の手綱。今年はここまで107勝を挙げて全国リーディング5位につけており、8点評価となっている。
エコロアルバ
前走:9
血統:7
騎手:9
行き脚がつかずに道中は最後方を追走。直線に入ってもなかなかエンジンがかからなかったが、残り300m辺りからギアが入ってまとめて撫で斬り。初戦に続いて加速ラップを差し切ったのは、評価に値する。
血統面は、父モズアスコット、母は門別1勝のスターアクトレスという血統。兄姉に目立った活躍馬はいないが、叔父にシルクロードS連覇のダンスディレクターがおり、スピード寄りの血筋。
騎手に関しては、今回が初騎乗となる松山騎手の手綱。今年はここまで122勝を挙げて全国リーディング3位につけており、9点評価となっている。



