【東大流・GⅠ二者択一|チャンピオンズカップ】ナルカミvsダブルハートボンド 買うべき馬はどっち?
東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はチャンピオンズC(GⅠ・中京ダ1800m)が対象。ジャパンダートクラシックを制した3歳馬ナルカミと7戦6勝の牝馬ダブルハートボンドの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。[1/3ページ]
◆真に「買うべき馬」はどっち?

【能力評価】
ナルカミは新馬戦から衝撃的な内容。逃げて上がり最速の大差勝ち、1:51.2は京都ダ1800mの2歳良馬場史上最速タイムだった。2戦目は暴走気味の逃げになって7着に敗れたが、ここですかさず田中博康厩舎への転厩を選択。以降は4連勝と再び軌道に乗った。
特にジャパンダートクラシックが強烈な勝ち方。春の二冠馬ナチュラルライズに3馬身、次走で武蔵野Sを勝つルクソールカフェに12馬身もの差をつけた。
前後半5F60.2-63.5のハイペース逃げを打って他馬の脚を削り切り、自分が上がり最速という圧巻のパフォーマンス。スマートファルコンだとか、砂のサイレンススズカだとか、そういう形容をしたくなる走りだった。世代限定の枠に留まる器ではない。
対するダブルハートボンドは昨年8月の未勝利戦でデビューしていきなり6馬身差の圧勝。その後連勝を続けたが、重賞初出走のブリーダーズGCでライオットガールに差されて初黒星を喫した。
オーサムリザルトとハイペースで競り合う展開不利はあったが、そもそもダートの中長距離路線は「牡高牝低」であり、牝馬限定戦で敗れた点には不満が残る。
みやこSは前後半5F59.3-60.5のやや速い流れを2番手で受け、早め先頭から押し切る上々の勝ち方。ただ、このレースはJBC各競走と日程が被ることもあって例年メンバーレベルは低め。
現にチャンピオンズCで前走みやこS組は【0-1-5-28】とほぼ連対がない(※過去10年)。レコードもあの日の超高速馬場なら出て当然といったところで、それ自体は能力の証左にならない。対サイモンザナドゥのクビ差勝ちと考えると、牡馬相手のGⅠで人気を背負うには心もとなく感じる。
よって能力評価ではナルカミの方を上にとる。


