12月6日、阪神競馬場にて行われるG3・鳴尾記念に向けて、競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[2/2ページ]
△候補馬

ウエストナウ
前走のアンドロメダステークスでは、早め先頭の安定勢力シェイクユアハート(小倉記念2着)を外から差し切る内容は、斤量を無視すれば上回る。
一方、斤量がシェイクユアハートのほうが1kg重かったことを考慮に入れると、ほぼ互角かシェイクユアハートのほうが若干上だった。
したがって、現時点のウエストナウは、MI値=71〜73pt程度の水準と評価するのが妥当である。今年の低レベルなメンバー構成の鳴尾記念であれば、好走可能な水準。
オニャンコポン
七夕賞で11番人気3着。高配当の使者となったオニャンコポンだったが、ワンツーを決めたコスモフリーゲン、ドゥラドーレスに大きく後れを取った。
コスモフリーゲンとドゥラドーレスが先に抜け出し大勢が決した後、距離ロスなくインベタから、馬場の良い外へワープする恵まれた展開で3着に雪崩込んだだけ。着順ほどの価値はない低調な内容であった。
今年の鳴尾記念は例年よりもメンバーレベルが低いので、オニャンコポンくらいの馬でも通用しそうな面々ではあるものの、TB次第では割引が必要。当落線上。
デビットバローズ
オープン特別で複数回の好走歴があるが、典型的なオープン特別のヌルいレース質を、弱いメンバー構成で、前目から惰性で押し切っている内容であり、高い評価は不要。
一方、オープン特別の内容と結果から、中距離重賞の鳴尾記念では荷が重いと言いたいところだが、今年の鳴尾記念は例年よりもレベルが低く、一部を除いてはオープン特別級の面々。
したがって、能力的にはオープン特別級のデビットバローズであっても、今年の鳴尾記念くらいのメンバーであれば、好走できる素養があると評価できる。
△候補ほか(ショウナンマグマ、ダノンエアズロック、ナムラエイハブ)
【了】
プロフィール
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。
▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site
【関連記事】
・現在4連勝中のナルカミの評価は?「競り込まれる競馬を経験していないので…」【チャンピオンズC 予想】
・【GⅠトレンドハンター チャンピオンズカップ】予想する上で押さえておきたい「2つのポイント」とは?
・【チャンピオンズカップ能力分析】元トラックマンが有力馬を10段階評価!ルクソールカフェの総合評価は?



