先々のG1戦線へ向け有力馬が集う鳴尾記念。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
各馬の評価②

グランヴィノス
実績:6
適性:10
騎手:9
重賞実績が前走のチャレンジカップ2着だけとなると、6点評価は妥当。ただ、3歳秋からの安定感は素晴らしく、点数ほど差はない印象。
適性面は、阪神1800mで2戦2連対。敗れた難波ステークスも、勝ち馬は昨年のオールカマー2着のアウスヴァールであり、舞台適性は随一で10点評価。
騎手に関しては、前走のチャレンジカップに引き続き、7度目の騎乗となる川田騎手の手綱。今年はここまで101勝を挙げて全国リーディング6位につけており、9点評価となっている。
センツブラッド
実績:6
適性:6
騎手:10
世代限定戦のG3で2着のみとなると、点数は低く抑えざるを得ない。リステッド競走の白百合ステークス込みで、グランヴィノスと同じ6点評価。
適性面は、阪神コースが未経験。1800m戦では安定して力を発揮しているので問題ないとは思うが、6点評価にとどまった。
騎手に関しては、前走のカシオペアステークスに引き続き、2度目の騎乗となる坂井瑠星騎手の手綱。今年はここまで104勝を挙げて全国リーディング5位につけており、10点評価となっている。
マテンロウレオ
実績:10
適性:6
騎手:6
そもそも重賞勝ち馬が少ない上に、この馬の場合は勝ったきさらぎ賞以外にも好走例が多数。このメンバーに入れば、文句なしの10点評価。
ただ適性面は、阪神コースで2勝を挙げているものの、キャリアを通じて1800m以下の経験がない。なかなか珍しいパターンの馬であり、前走から700mの距離短縮は若干不安を残しての6点評価。
騎手に関しては、前走の目黒記念に引き続き、22度目の騎乗となる横山典弘騎手の手綱。今年はここまで37勝を挙げて全国リーディング26位につけており、6点評価となっている。
【了】
(文●中西友馬)
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