今週末の12月7日(日)に開催されるチャンピオンズカップ。国内ダート王を決める大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②

■ナルカミ
開催日:2025年10月8日
レース:大井・ジャパンダートクラシック(ダ2000m)
着順:1着
評価:10
好ダッシュからハナを切ると、3角からは2番手に浮上してきた2冠馬ナチュラルライズとの一騎打ち。それでも手ごたえはこちらが断然優勢であり、最後は食い下がる相手を突き離しての快勝。
60.2-63.5と前半のほうが3秒3も速いペースを刻み、ついてきたドンインザムードは11着に沈む展開。今回も戦うルクソールカフェには2秒4もの大差をつけており、文句なしの内容。
大井2000mでの強さは見せつけたので、中京1800mでも同じパフォーマンスを発揮できるかが鍵。
■ルクソールカフェ
開催日:2025年11月15日
レース:東京・武蔵野ステークス(ダ1600m)
着順:1着
評価:9
大外枠から好位の外めをキープすると、前に壁のない形でもしっかりと折り合って追走。残り250mあたりで先頭へと抜け出すと、混戦の2着争いを尻目に3馬身半差の快勝。
全兄カフェファラオ譲りの東京マイル適性を見せ、これで東京マイルは3戦3勝とした。フェブラリーS勝ち馬2頭を含めて、G1馬が3頭出走していた中でのこの強さ。
あとは、兄が2回走って6着と11着だったこのレースで、2走前に突き離された同期のナルカミらを相手にどんな競馬ができるか。



