【チャンピオンズカップ 前走レビュー】満点評価は一頭のみ!ナルカミやシックスペンスの前走内容は…?
今週末の12月7日(日)に開催されるチャンピオンズカップ。国内ダート王を決める大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[1/3ページ]
有力馬の前走評価①

■ウィルソンテソーロ
開催日:2025年11月3日
レース:船橋・JBCクラシック(ダ1800m)
着順:5着
評価:6
好位のインコースにポジションを取り、道中の運びは良かったように見えたが、直線伸び切れずに5着。
勝ったミッキーファイトは強かったとしても、逃げたサントノーレを交わせず、メイショウハリオやキングズソードに交わされたのはやはり物足りない内容。
ただ、前々走の盛岡では強い内容で勝利しており、チャンピオンズカップでも2年連続でレモンポップの2着。本質的には、深い砂より速い馬場のほうが合っているのかもしれない。
■シックスペンス
開催日:2025年10月13日
レース:盛岡・マイルチャンピオンシップ南部杯(ダ1600m)
着順:2着
評価:9
好位の外めにつけて、3〜4角では抜群の手ごたえで前に並びかける横綱相撲のような競馬。その後ろにつけていたウィルソンテソーロには突き離されてしまったが、自身も3着以下は引き離して悠々と2着を確保。
初ダートとは思えないセンスの高さで、前を行くG1級勝ち馬のペプチドナイルやシャマルを、軽々とねじ伏せてみせた。
毎日王冠と天秤にかけてこちらを選択した陣営の判断は、正解だったと思わせる強い内容であった。
■ダブルハートボンド
開催日:2025年11月9日
レース:京都・みやこステークス(ダ1800m)
着順:1着
評価:8
スタートから促してポジションを取りに行くと、レヴォントゥレットが主張したため、外めの2番手を確保。
脚抜きの良い不良馬場とはいえ、前半1000m通過59秒3はハイペースにも思われたが、3角先頭から堂々の押し切り勝ち。1分47秒5の勝ち時計は、レコードタイムであった。
2〜4着馬が中団〜後方待機勢だったことからも、かなり強い内容と言えるが、不良馬場のスピード勝負がこの馬に向いたのも確か。レコード勝ちを額面通りに評価できるかは微妙なところ。



