今週末の12月6日(土)に開催されるステイヤーズステークス。中央競馬の平地で行われる最長距離の重賞だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②

■ホーエリート
開催日:2025年11月9日
レース:東京・アルゼンチン共和国杯(芝2500m)
着順:6着
評価:8
逃げ馬のすぐ後ろを追走しながら、差せず差されの6着というのはあまり印象は良くないが、自身の走破タイムとしては、春に2着した目黒記念より2秒5も速い時計。
切れ味勝負となりやすい東京コースは元々あまり合わないタイプで、この馬には時計が速すぎた。
それでも勝ち馬とはわずか0秒2差と最後も止まっているわけでもなく、一戦ごとに力をつけている。牝馬で55.5キロと若干ハンデも見込まれていた部分もあり、時計のかかる中山なら見直せる。
■ワープスピード
開催日:2025年10月5日
レース:京都・京都大賞典(芝2400m)
着順:18着
評価:5
中団の外めを追走していたが、3〜4角では1頭だけ鞍上の手が激しく動き、ズルズルと後退。最後は馬群から大きく離された最後方での入線となった。
5ヶ月ぶりの実戦だったとはいえ、あまりにも止まりすぎな内容。4歳時以来となる、500キロを切る馬体重での出走となっていた点からも、体調が整っていなかったのかもしれない。
長距離実績は今回のメンバーでは随一のものがあり、今回は輸送もない中山。馬体が回復していれば、変わり身を見せる余地はありそう。



