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【ステイヤーズS 前走レビュー】有力馬を10段階評価!ホーエリートやチャックネイトの前走内容は…?

text by 中西友馬

今週末の12月6日(土)に開催されるステイヤーズステークス。中央競馬の平地で行われる最長距離の重賞だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[1/3ページ]

有力馬の前走評価①

2024年AJCCを制した時のチャックネイト
2024年AJCCを制した時のチャックネイト

■ヴェルミセル

開催日:2025年11月16日
レース:京都・エリザベス女王杯(芝2200m)
着順:8着
評価:7

 後方からレースを進め、ジリジリと差を詰めて3着馬のライラックとは0秒3差の8着。上位馬と着順ほどの差はなかったという見方もできるが、展開面はかなり向いていた印象。態勢が決してから脚を使って伸びてきていたようにも見えた。

 前々走の京都大賞典のように狭いところでも突っ込んで行ける点と、ダイヤモンドステークスで3着に好走したスタミナが武器。

 外めをスムーズに回るというよりも、距離ロスのない立ち回りができれば浮上の目がある。

■クロミナンス

開催日:2025年9月21日
レース:中山・オールカマー(芝2200m)
着順:10着
評価:5

 道中動く馬がいたことで、多少出入りの激しい競馬。中団追走から後方にポジションを下げる場面も見られたが、それにしても直線の伸びは見られず、10着に大敗した。

 もちろん10ヶ月半ぶりと久々の一戦だったこともあるが、あまりにも反応が見られず、見せ場という見せ場もない敗戦。

 スタミナ自体は豊富なタイプではあるが、父はロードカナロア。この年齢にしてはキャリアは少ないほうだとしても既に8歳馬であり、前走の内容から一変するようなら驚き。

■チャックネイト

開催日:2025年6月15日
レース:阪神・宝塚記念(芝2200m)
着順:5着
評価:10

 中団追走から終始インをぴったりと走る完璧な立ち回り。まさに2200mちょうどを走破するレースを見せ、直線は3番手を確保する勢い。

 最後の最後で5着とはなったが、2着馬のベラジオオペラからは0秒2差しかなく、この馬の全能力を引き出すようなレーン騎手の完璧な騎乗であった。

 素晴らしい騎乗があったにせよ、負かした相手は錚々たる面々。5着であっても、今回のメンバーで前走掲示板を確保したのはこの馬だけで、それが宝塚記念なのだから10点評価は必然。

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