【ジャパンカップ 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!マスカレードボールやカランダガンなどの評価は?
11月30日、東京競馬場にて行われるG1・ジャパンカップに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[1/2ページ]
※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。
◎候補馬(軸候補)

カランダガン
今年のジャパンカップは、久々に欧州の年度代表馬クラスのレジェンドホースが全盛期と思われる成績で来日する。
ジャパンカップと言えば、外国馬にとっては鬼門であり、2000年以降に勝ったのはデットーリだけ。
しかしながら、外国馬であるとは言え、年度代表馬級のバケモノクラスであれば、過去の常識は通用しない。日本馬の一線級をまとめて沈めても驚けない。
クロワデュノール
ホープフルステークスを無敗で制し、皐月賞は負けて強しの内容で2着。ダービーは早め先頭の横綱相撲でマスカレードボールの追撃を振り切る快勝。
対戦した同世代の馬が次々に重賞やG1で活躍し、マスカレードボールやミュージアムマイルは、現役最強馬決定戦の天皇賞秋でワンツー。
マスカレードボールと互角以上のクロワデュノールも、現役最強の挑戦権があると言って良い。
マスカレードボール
天皇賞秋では、スローペースから上がり32.3の末脚で中団馬群の中から抜け出し快勝。
スタートからは、内にソールオリエンス、外にクイーンズウォーク、ミュージアムマイル。馬群密度の高いポジション取りになって、ストレスフルな道中であり、恵まれた訳ではない。直線では馬場の真ん中から堂々先頭へ。
現役最強決定戦の第1ラウンドである天皇賞秋において強い内容での勝利であり、いよいよ現役最強への階段を登っていると言えなくもない。
一方で、多面的な見方をすれば、スローからの上がり勝負は、2着ミュージアムマイルも含めて2kgの斤量ハンデをもらっていたため、古馬よりも圧倒的に有利だった側面があるのも事実である。
極端な瞬発力勝負になる場合は、斤量が軽いほうが有利であり、平常時よりも斤量がレース結果に与える影響が大きくなるのは『競馬の教科書シリーズ』で解説している通りである。
したがって、天皇賞秋でマスカレードボール、ミュージアムマイルがワンツーを決めたというだけで、『古馬よりも3歳馬のほうが強い』とするのは些か言い過ぎであり、さらに現役最強クラスの古馬筆頭格ダノンデサイルやレガレイラとは未対戦。
マスカレードボールが次走ジャパンカップに出てくるようなことがあって、再びダノンデサイルらを沈めて連勝すれば、いよいよ現役最強へ。一気に勢力図が切り替わるシーンがあってもおかしくない。



