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重賞レースのデータ分析では過去10年が一般的だが、競馬のサイクルは短く、10年前の結果は現在と大きく異なることも多い。近年はローテーションも変化し、GⅠ戦線のトレンドが進化している。今回は日本競馬を代表するビッグレース、ジャパンカップの傾向を、GⅠトレンドハンターである勝木淳氏が考察する。[2/2ページ]

ジャパンカップにおける3つのトレンド

2025年天皇賞(秋)を制した時のマスカレードボール
2025年天皇賞(秋)を制した時のマスカレードボール

ジャパンCのトレンド①【枠順】

 ジャパンCはダービーと同じくCコースで行われる。Cコースのダービーは内枠有利という格言はそのままジャパンCに応用できる。

 過去5年の勝ち馬は1枠2勝、2枠1勝、3枠2勝で、4枠から外は未勝利。複勝率も同様で、7、8枠は【0-1-1-24】。2着は22年シャフリヤール、3着は23年スターズオンアース。どちらも東京芝2400mのクラシックホースだ。

 よほどの実績の持ち主でなければ、ジャパンCの7、8枠は厳しい。実績上位2頭をもってしても未勝利という事実は重い。まずは木曜発表の枠順に注目しよう。

ジャパンCのトレンド②【馬体重】

 馬体重は実は隠れたトレンド。過去の勝ち馬のうち、馬体増2勝、増減なし2勝、馬体減1勝。各勝率は5.9%、33.3%、3.7%で、できれば減らない馬がいい。

 秋戦線も終盤に差しかかり、各馬の余力は東京芝2400mで実力を出し切るためにはカギを握る。

 ちなみに前走天皇賞(秋)1着馬は3頭出走し、すべて勝利を飾った。この3頭はアーモンドアイ(増減なし)、イクイノックス(+4キロ)、ドウデュース(+6キロ)と馬体を減らさなかった。

 もしも、マスカレードボールが内枠に入り、当日馬体が増えて出走してきたなら、買わない理由はない。3歳馬が天皇賞(秋)、ジャパンCを連勝すれば、史上初。歴史を塗りかえることになる。

ジャパンCのトレンド③【前走天皇賞(秋)】

 上記で触れたように、天皇賞(秋)勝ち馬はここ5年でジャパンCに出走すれば、負けない。

 もう少し天皇賞(秋)組に注目すると、好走ラインは掲示板。5着以内だった馬は4-1-0-5。6着以下だと0-0-0-8なので、掲示板以内は絶対条件といっていい。

 天皇賞(秋)組は7頭が登録しているが、買えるのはマスカレードボールと3着ジャスティンパレスの2頭だけ。ジャスティンパレスは昨年、天皇賞(秋)4着→ジャパンC5着と着順を落とした。

 元来、スローの瞬発力勝負への適性が低いステイヤータイプであり、3着といえども、強気になれない。

 と、トレンドを探った結果、マスカレードボールが優勢であるという事実が浮上する。

 しいてあげれば、東京芝2400mのクラシックホースであるタスティエーラ、マスカレードボールをダービーで破ったクロワデュノールだろう。

 残るは枠番、馬体重データから候補を探してみたい。これらファクターはまだ確定してないので、仮定の話になるが、3枠から内に入り、馬体重増減なし、または馬体増だと4-0-1-8。勝率30.7%、複勝率38.4%と上昇する。

 該当する候補がいた場合、東京芝2400m実績とスローの瞬発力勝負への適性を物差しに考えると、答えは出てくるのではないか。

【了】

(文●勝木淳)

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