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【GⅠトレンドハンター ジャパンカップ】好走するのはこのタイプ! 直近5年が示す“3つの傾向”とは?

text by 勝木淳

重賞レースのデータ分析では過去10年が一般的だが、競馬のサイクルは短く、10年前の結果は現在と大きく異なることも多い。近年はローテーションも変化し、GⅠ戦線のトレンドが進化している。今回は日本競馬を代表するビッグレース、ジャパンカップの傾向を、GⅠトレンドハンターである勝木淳氏が考察する。[1/2ページ]

2023年ジャパンカップを制した時のイクイノックス
2023年ジャパンカップを制した時のイクイノックス

直近5年のトレンドから浮上する好走シナリオ

 GⅠレース直近5年の傾向からトレンドをつかみ、馬券戦略の一助となるトレンドハンター。

 今回はジャパンCのトレンドについて考察する。海外勢に日本勢が立ち向かうという創設当時のコンセプトは大きく変わり、近年はオークス、ダービーの舞台東京芝2400mで古馬が競う頂上決戦の場。

 直近5年でダービー馬はコントレイル、ドウデュースの2勝。オークス馬はアーモンドアイ1勝。イクイノックスはドウデュースとダービーでクビ差の勝負を演じており、東京芝2400mGⅠの実績は予想のヒントになるだろう。

開催年 ラップタイム 前半600m 前後半1000m 後半600m 決着時計 1着馬(通過順)
前後半差
2020年
(良)15頭
12.7-10.8-11.8-11.3-11.3-11.5-11.8-11.9-12.1-12.3-13.2-12.3 35.3 57.9-61.8 37.8 2.23.0 アーモンドアイ(4-5-4-4)
前後半差 +3.9
2021年
(良)18頭
12.7-11.5-12.8-12.6-12.6-12.3-11.6-11.6-11.7-11.6-11.5-12.2 37.0 62.2-58.6 35.3 2.24.7 コントレイル(8-7-8-8)
前後半差 -3.6
2022年
(良)18頭
12.8-11.2-12.3-12.5-12.3-12.2-12.4-12.1-11.7-11.4-11.3-11.5 36.3 61.1-58.0 34.2 2.23.7 ヴェラアズール(11-9-10-10)
前後半差 -2.5
2023年
(良)18頭
12.7-11.3-11.5-11.0-11.1-11.5-12.0-12.1-12.1-12.4-12.4-11.7 35.5 57.6-60.7 36.5 2.21.8 イクイノックス(3-3-3-3)
前後半差 +3.1
2024年
(良)14頭
12.7-11.4-13.0-12.9-12.2-12.3-12.5-12.6-12.5-11.5-10.8-11.1 37.1 62.2-58.5 33.4 2.25.5 ドウデュース(13-12-12-7)
前後半差 +3.7

 ジャパンC過去5年は上記の通り。競馬史にその名を残すほどの強力な先行型がいる年とそうでない年で正反対の顔をもつ。

 キセキやパンサラッサが強烈なレースラップを刻むと、最後はサバイバル戦になり、上がりがかかってくる。逃げ馬不在だと、2024年のように条件戦レベルの緩い流れになり、最後は究極の決め脚比べに持ち込まれる。

 つまり、出走馬の顔ぶれはカギになる。今年は天皇賞(秋)ですらスローペースになった。普通に考えると、ジャパンCが前半から厳しいラップを刻むとは思えない。

 となると、21、22、24年のようなレースラップが基本線。レース上がり34秒台以下で結果を残す馬が候補になるだろう。

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