日本競馬を代表するビッグレース、ジャパンカップ。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
各馬の評価

■シンエンペラー
実績:6
適性:8
騎手:8
ホープフルS2着、ダービー3着、ジャパンカップ2着という実績。今年サウジアラビアでG2を勝利しているが、G1ではあと一歩の競馬が続いており、G1馬と比較すると6点評価が妥当。
適性面は、ダービー3着とジャパンカップ2着がこの舞台。勝ち鞍こそないものの適性は高く、8点評価となった。
騎手に関しては、前走の愛チャンピオンステークスに引き続き、9度目の騎乗となる坂井瑠星騎手の手綱。今年はここまで104勝を挙げて全国リーディング4位につけており、8点評価となっている。
■ダノンデサイル
実績:9
適性:9
騎手:9
ダービーとドバイシーマクラシックを勝利し、国内外でG1を2勝。カランダガンを除いた日本馬の中では、実績最上位の9点評価。
適性面は、この舞台ではダービーを勝利しており、適性はかなり高い。同じダービー馬のクロワデュノールとの比較は難しいが、東京コースの新馬戦で4着に敗れていることから、9点評価となった。
騎手に関しては、前走の英国際ステークスに引き続き、4度目の騎乗となる戸崎騎手の手綱。今年はここまで122勝を挙げて全国リーディング2位につけており、9点評価となっている。
■マスカレードボール
実績:7
適性:8
騎手:10
前走の天皇賞(秋)でG1初制覇。G1勝利はその1勝のみのぶん実績は7点評価にとどまったが、ここを勝てば現役最強馬の呼び声も一気に高まる。
適性面は、この舞台でダービー2着。前走の天皇賞(秋)を含めて、東京コースは4戦3勝2着1回で、ダービー馬2頭に次ぐ8点評価。
騎手に関しては、前走の天皇賞(秋)に引き続き、2度目の騎乗となるルメール騎手の手綱。今年はここまで124勝を挙げて全国リーディングトップにつけており、10点評価となっている。
【了】
(文●中西友馬)
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