【京阪杯 前走レビュー】有力馬を10段階評価!出走メンバー唯一のGⅠ馬・ルガルの前走内容は…?
text by 中西友馬
今週末の11月30日(日)に開催される京阪杯は、ジャパンカップの興奮冷めやらぬ中、京都12Rとして行われる一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[1/3ページ]
有力馬の前走評価①

■ナムラクララ
開催日:2025年10月4日
レース:京都・オパールステークス(芝1200m)
着順:2着
評価:8
好位の外めを追走し、先に抜け出したクラスペディアを目標にして伸びるソツのない競馬。完全な勝ちパターンのように思われたが、勝ち馬に間を割られて惜敗の2着。
ほとんどロスのない競馬に見えただけに、少し物足りなさは残る敗戦。自身の洋芝での活躍や、姉ナムラクレアの雨馬場での走りを見ている限り、重い馬場が苦手という印象も受けない。
メイショウソラフネとは着差通りほぼ互角の評価で、ソツのない立ち回りができるものの、若干決め手は欠く。
■メイショウソラフネ
開催日:2025年10月4日
レース:京都・オパールステークス(芝1200m)
着順:1着
評価:9
ハナも切れそうなトップスタートだったが、控えて好位のインコースを追走。直線は先に抜け出した前の2頭の間を割り、しっかりと伸び切っての勝利。
2着馬ナムラクララとは着差通りにほぼ互角のレース内容も、これまで渋った馬場で結果が出ていなかった中で勝ち切ったのは大きな収穫。
インコースでロスなく脚を溜められたのもあるが、馬の間を割れる勝負根性は、多頭数のレースで大きな武器となる。



