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全国の大学競馬サークルがGⅠレースで予想力を競う「学生馬券王決定戦」!
第5戦の舞台は、秋のマイル王決定戦・マイルチャンピオンシップ。今年は、昨年の覇者・ソウルラッシュをはじめ、ジャンタルマンタルやアスコリピチェーノなど、国内屈指のマイラーが顔を揃えた。果たして、各サークルは、どの馬に重い印を打ち、どのような買い目にしたのか。ここで前半戦は一区切り。後半戦へ弾みをつけるのはどのサークルか。[2/8ページ]

現在第1位:北海道大学競馬同好会

■マイルCSの予想

2024年NHKマイルCを制したジャンタルマンタル
2024年NHKマイルCを制したジャンタルマンタル

◎ジャンタルマンタル
〇オフトレイル
▲ソウルラッシュ
△ウインマーベル
△レーベンスティール
△アスコリピチェーノ

 先週のエリザベス女王杯では、レガレイラの単勝一点勝負を敢行。結果は見事的中!

 毎週1頭1頭時間をかけて分析しているだけに、当てたら気持ち良いったらなんの。現在最多的中数、最多回収率を誇る弊会。このまま継続するだけでなく、突き放すために今週も勝利を目指す。

 天候とコース
 週末の京都は晴れ。Cコース替わり初週になるのも頭に入れておきたい。

 さて、マイルCS。強力なメンバーが揃った一戦だ。

 本命◎はジャンタルマンタルでいく。朝日杯FS、NHKマイルC、安田記念とGⅠを3勝している。香港マイルで惨敗を喫したが、安田記念では他馬を完封して勝利。

 前走の富士Sは2着に敗れたものの、斤量59kgを背負いながら57kgのガイアフォースに1/2馬身差。あくまで叩き台というレースにもかかわらず、この内容は秀逸と言わざるを得ない。

 3着のソウルラッシュに1と3/4馬身差つけ、上がりも0.1秒上回っているのが好印象。今回のレースは後述するように先行馬が少なく、展開も向くだろう。

 京都コースも2戦2勝で不安はない。純粋に能力が一歩抜けているとみた。春秋連覇でマイル最強を証明して欲しい。

 対抗〇はオフトレイルを指名。今週の「怖いのはこの馬!」枠である。京都コースでは3-3-1-0の京都巧者である当馬。更に、安定して上位の上がりを使うことができる。

 関屋記念では斤量57.5kgを背負う厳しいレースになったが、上がり3Fは2位の32.7。

 スワンSではスタートで痛恨の出遅れ。しかし600m通過33.5の流れで中団まで位置を押し上げ、豪脚披露で勝利。上がり3Fは1位と0.2秒差の33.2。この馬の成長を感じる一戦だった。

 菅原騎手がこちらの馬に継続騎乗しているのも好印象。前走で1400、しかもハイペースを経験できただけに、今回の追走も楽になるだろう。

 距離1600mに関しても全く問題ない。父Farhhは日本であまり馴染みはないが、2000mの英GⅠ チャンピオンSを重馬場で勝利した馬。産駒のKing of Changeや、Tribalistが1600mでGⅠを勝利しているなど1600mへの適正も十分。弊会期待の一頭だ。

 単穴▲はソウルラッシュを指名。昨年の当レースの勝ち馬で、春のドバイターフでロマンチックウォリアーに勝利した馬。

 安田記念では600m通過35.0の流れを12番手で追走。やや苦しかったか、1.2着のジャンタルマンタル、ガイアフォースともに当馬より前を追走していた。

 前走の富士Sでは斤量59kgを背負い、3着と敗北を喫したが、叩き良化型であることや、骨折明けであることを考えると評価を下げる程ではないだろう。

 7歳ながら、父ルーラーシップ、母父マンハッタンカフェと成長力のある血統で衰えの心配はそこまでしなくて良さそうだ。

 鞍上にC.デムーロを確保できたのも頼もしい。弊会としては、ジャンタルマンタルの能力の方が上であると判断したが、▲ながら強力な一頭であることに変わりはない。

 連下△には3頭。まずはウインマーベルから。2ヶ月ほど前のスプリンターズSを思い出してほしい。武豊騎乗のジューンブレアと、三浦騎乗のウインカーネリアンが600m通過33.7のスローペースに落とし込み、そのまま2頭で決着。

 「同じ”ウイン”か!?」なんて言いたいのではない。マイルCSのメンバーをもう一度見てみてほしい。逃げ馬不在なのがお分かり頂けただろうか。

 そう、ウインマーベルの逃げ残りに期待している。ジャンタルマンタルの川田騎手としては、理想は外の番手、3番手が理想だろう。

 馬の素質を理解しているだけに、わざわざウインマーベルを潰すようなことはせず、可愛がる。ミドルからスローペースで流れ、最後にジャンタルマンタルが交わして勝利。

 Cコース替わり初週も相まって、2着に当馬が残す。十分にあり得るビジョンだ。前走のスワンSは4着に敗れたものの、600m通過33.5のハイペースを4番手で追走。

 差し決着になった中で、1着馬と0.1秒差の4着に残したのは十分。2月にはアスコリピチェーノにアタマ差の2着と能力も証明している。期待。

 次にレーベンスティール。昨年のオールカマーを勝ち、活躍を期待したものの、そこから3戦惨敗。昨年の天皇賞秋では1000m通過59.9、2F目から一定のペースで前が楽な流れに。

 当馬も上がり3F33.2を繰り出すも、及ばず8着。年明けのAJCCでは、冬のタフな中山が合わなかったのか見せ場なく惨敗。

 しらさぎSでは斤量59.0kgを背負い、伸びを欠いて7着。もうだめなのかと思わせての前走毎日王冠勝利。

 1000m通過58.6のペースを3番手から追走し、直線では上がり最速と0.1秒差の33.3を繰り出し快勝。最速のディマイザキッドは最後方追走であった。

 2着のホウオウビスケッツとは上がり差0.5、3着のサトノシャイニングとは0.4差で内容が秀逸。川田騎手曰く1600m自体は大丈夫とのこと。今回の鞍上がD.レーン騎手なのも好印象。

 最後にアスコリピチェーノ。阪神JF、ヴィクトリアマイルとGⅠを2勝している。ヴィクトリアマイルではまさかの後方待機策も、直線一気で他馬を飲み込んで勝利。能力の高さを証明した一戦と言えるだろう。

 前走のジャック・ル・マロワ賞では馬群に包まれたままレースが終わってしまい、能力を発揮できず。度外視していいだろう。

 しかしながら、いくつか懸念点があることも事実だ。ヴィクトリアマイルは馬場が渋って荒れており、当日の東京は外差し馬場になっていた。大逃げを打ったアリスヴェリテ以外の先行馬は馬群に沈んでしまい、上位3頭は後方外差しで伸びてきた馬で、展開の助けがあったのは事実。

 先述したように、2月にはウインマーベルにハンデ無しでアタマ差まで詰められている。インコースから無駄のない騎乗をして、この着差はどうだろうか。今回の鞍上も頼もしいC.ルメール。抑えざるを得ないとしつつも、相手まで。

 海外から参戦のドックランズに関しては、弊会では消しの判断とした。アスコット巧者であり、昨年の香港マイルでは12着と惨敗。クイーンアンSは直線1600mのレースで、コーナーのある競馬は不安だと言わざるを得ない。

 鞍上M.ザーラ騎手の腕は素晴らしいが、土日で騎乗するのは本レースのみなのも不安。得意の切れ味勝負になっても、オフトレイルなど同型多数。馬券的には手を出しづらい。

 ジャンタルマンタルの能力は抜けていると判断。しかしながら、当レースには尖った馬が多いのも事実。展開次第で、2着となってしまう可能性も否めない。よって馬連で勝負。

券種:馬連
買い目:15-5.11.12.14.17 (5点 各2000円)

北海道大学競馬同好会
北海道大学競馬同好会

■選択レース:京都7R 3歳以上1勝クラス

◎デルシエロ

 今開催の京都2200m以上におけるレイデオロ産駒は、1-2-1-5(馬券内率約44%)。さらに4着が2回あり、馬券外に沈んだレースでも大きく崩れていません。

 その中には菊花賞3着のエキサイトバイオ、京都大賞典2着のサンライズアースもおり、この舞台での適性はすでに証明済み。

 今年の淀は「いかにウインドインハーヘアを狙うか」が重要になっていますが、レイデオロはまさに3代母がウインドインハーヘアという血統背景。

 今回狙うデルシエロもそのレイデオロ産駒で、さらに母父ディープインパクトでハーヘアクロスを持つ点が魅力です。

 実際、デルシエロはこのクロスが強く出たタイプと見え、新馬時から3歳時は小柄な馬体でしたが、古馬になってからしっかり馬体を増やしタフになってきました。

 デルシエロは今開催の京都で3走してすべて掲示板内と安定感は示しつつも、勝ち切れないレースが続いており、その要因には、これまで適性よりも短い距離を使われてきたことにあると考えています。

 私はこの馬の新馬戦の頃から2200m以上がベストと見ており、今回はようやく最適条件での出走となります。

 さらに今週からCコース替わりで、馬場は多少使われていますが、直線での瞬発力勝負に持ち込みやすくなり、この点において、Pink Pigeon~Perfect Pigeonを起点に、グランアレグリアや、ゴールデンフェザント、ベッラレイア等を輩出した鳩牝系譲りの大きいストライドと瞬発力は、大きな武器になります。

 関西圏の中長距離でも存在感を見せている若武者・吉原誠之助騎手の継続騎乗でしっかり勝ちきってくれることを期待。

(文●北海道大学競馬同好会)

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