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【マイルCS 有力馬診断】◎・△候補を徹底分析!ジャンタルマンタルやソウルラッシュなど、上位大混戦…

11月23日、京都競馬場にて行われるG1・マイルCSに向けて、『競馬の教科書(オーパーツ・パブリッシング)』の著者・玉嶋亮がXアカウントで有力馬の評価を行っている。この記事では、◎候補と△候補に分けて各馬を分析し、レースの行方を占う。[1/2ページ]

※以下の◎と△の候補は、枠順確定前の見解である。枠順トラックバイアスで印は大きく変わる。

◎候補馬(軸候補)

2024年NHKマイルCを制したジャンタルマンタル
2024年NHKマイルCを制したジャンタルマンタル

アスコリピチェーノ

ヴィクトリアマイルは、いつもの競馬と一転して位置取りが後ろからの展開となった。

逃げたアリスヴェリテが前半33.9、2番手以下がスローの流れで、アリスヴェリテが5着に残せる流れにも関わらず、大外からロスの大きい競馬で完勝。

着差自体は僅かで辛勝だったが、着差以上に強い内容であり、番付『関脇』の貫禄を見せ付けた一戦であった。

安田記念は残念ながら回避してしまったが、マイルチャンピオンシップへ。

ソウルラッシュやジャンタルマンタルらが待ち受け、ヴィクトリアマイルよりもメンバーレベルが上がるが、牡馬のトップマイラーへ堂々と挑戦できる水準であると言って良い。

ガイアフォース

富士ステークスは、ガイアフォースがいつもより前のポジションを取って直線を向いてから抜け出しを図り、ジャンタルマンタルの追撃を振り切り快勝。安田記念2着の実力を見せた。

一方、ガイアフォースはスローペースを2番手追走で、その直後にいたジャンタルマンタルがスローであるにも関わらず、残り400mを通過するまで敢えて馬なりで仕掛けず、前目のポジションから先に仕掛けたガイアフォースがストレスフリーの展開となった。

したがって、1着ガイアフォースはジャンタルマンタルから見て2kgのハンデをもらっていたことも含め、レース内容はジャンタルマンタルが大きく上回る。

2着ジャンタルマンタルは、先述した通り、負けて強しの内容であり、本番のマイルチャンピオンシップではガイアフォースを逆転する可能性が高い。

3着ソウルラッシュは、中山記念、安田記念等から判るように、元々スローからの瞬発力勝負が得意ではないので、ガイアフォースやジャンタルマンタルとの着差はあったものの、力負けではない。

馬場が冬枯れに時期に差し掛かってくるマイルチャンピオンシップはG1であることを含め、ソウルラッシュにとっては条件が好転するので、ガイアフォース、ジャンタルマンタルとの差が縮まる可能性が高い。

4着ジュンブロッサムはまったく人気がなかったが、ソウルラッシュとは僅差の競馬となり、前年にソウルラッシュを富士ステークスで沈めた能力の高さを今年も見せた。あまり人気にならない属性なので、今後も馬券では注目すべき馬である。

最後にまとめると、富士ステークスはガイアフォースの快勝が見事だったが、その上で、内容的にはジャンタルマンタルの強さが際立った一戦である。

秋G1トライアルの中では、安田記念上位組が揃い踏みだったことから、安田記念のときとマイル路線の構図は今のところ変わっていない。

まとめると、安田記念、富士ステークスで高いパフォーマンスを見せたガイアフォースがマイル路線の主役級であることは疑いの余地はない。

さらには、マイル路線に適性がありそうで注目していた3歳牡馬マスカレードボール、ミュージアムマイル、サトノシャイニングあたりが出走しないことから、ガイアフォースは高く評価すべきである。

ジャンタルマンタル

圧倒的な内容で春のマイル王決定戦である安田記念を制した。直線を向いて、周りが目一杯仕掛けているシーンでも馬なりで、軽く仕掛けると一瞬で抜け出しリードを保ったまま快勝した内容は圧巻。

王者不在で混沌としていたマイル路線に風穴をあけたと言って良い内容で、マイル路線では単独トップの能力を秘める。

富士ステークスではガイアフォースの激走に屈してしまったが、斤量やスローのレースラップ等を総合的に考えれば悲観するような内容ではない。

唯一気掛かりなのが、エリザベス女王杯のトラックバイアスが『やや外有利』にシフトしてきたことだが、優勝候補筆頭であるのは、議論の余地がない。

ソウルラッシュ

マイル路線で息の長い活躍を続けているソウルラッシュは、去年のマイルチャンピオンシップで悲願のG1制覇を果たした。

安田記念、富士ステークスではジャンタルマンタル、ガイアフォースに後れを取り敗れてしまったが、ソウルラッシュは東京よりも京都のほうが得意。

さらに、前週エリザベス女王杯のトラックバイアスは『やや外有利』にシフトしており、前週のトラックバイアスから大きく変わらなければ、ジャンタルマンタルとガイアフォースを逆転できる可能性が上がった。

したがって、出力の安定感も高いソウルラッシュは、マイルチャンピオンシップで春の雪辱を果たし連覇まであると判断すべきである。

◎候補ほか(レーベンスティール)

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