今年で創設60年を迎える伝統の福島記念。今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
各馬の評価

■エコロヴァルツ
実績:7
適性:8
騎手:6
この馬の実績評価が一番難しく、朝日杯FS2着や中山記念2着がありながら、未だに重賞タイトルはなし。結果的に、重賞馬3頭より下の7点評価にとどまった。
適性面は、2000mは3戦走って着外であるが、全てG1でのもの。大阪杯4着は十分評価できる。福島コースにも新馬勝ちの実績があり、8点評価となった。
騎手に関しては、初騎乗となるプーシャン騎手の手綱。日本で騎乗するのは今年が初めてのぶん実績がなく、6点評価となっている。
■クリスマスパレード
実績:10
適性:6
騎手:10
3歳時に紫苑SでG2勝ち。牝馬限定の世代戦ではあるが、G2勝ちの看板に敬意を表しての10点評価となった。
適性に関しては、2000m戦で【2-0-0-3】。紫苑Sを含めて2勝を挙げているが、イングランドアイズ同様に福島コース未経験。やはり6点評価までとなった。
騎手に関しては、初騎乗となる戸崎騎手の手綱。今年はここまで119勝を挙げて全国リーディングトップにつけており、10点評価となっている。
■ニシノティアモ
実績:5
適性:9
騎手:8
3歳時にフェアリーS5着やスイートピーS2着があるが、さすがに実績面は見劣りする。3連勝の勢いはあるが、ここは5点評価にとどまる結果となった。
ただ適性面は、2走前に福島コースで2勝クラス勝ち。1800mで連勝中だが2000mもこなせないことはなく、この舞台への適性は高いとみての9点評価。
騎手に関しては、前走の甲斐路Sに引き続き、4度目の騎乗となる津村騎手の手綱。今年はここまで48勝を挙げて全国リーディング20位につけており、8点評価となっている。
【了】
(文●中西友馬)



