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【マイルCS 前走レビュー】有力馬を10段階評価!毎日王冠を勝ったレーベンスティールの評価は…?

text by 中西友馬

今週末、11月23日(日)に開催されるマイルチャンピオンシップは、秋のマイル王を決める大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬だろうか。[1/3ページ]

有力馬の前走評価①

阪神ジュベナイルFを制した時のアスコリピチェーノ
阪神ジュベナイルFを制した時のアスコリピチェーノ

■アスコリピチェーノ

開催日:2025年8月17日
レース:ドーヴィル・ジャックルマロワ賞(芝1600m)
着順:6着
評価:5
 海外遠征自体は3度目で、サウジでは結果を残している馬。海外への輸送がからっきしダメなタイプではないと思うが、今回は直線競馬の1600mという、日本にはない条件。外ラチ沿いの好位は絶好のポジションに思えたが、終始外ラチ沿いに馬群が密集して、包まれて身動きが取れない状態。

 たしかに不完全燃焼な印象も受けるが、本当に脚があれば切り抜けられたようにも見え、ゴール前で馬群がバラけたところでもゴートゥファーストを交わすところまでいけなかった。日本の軽い馬場でもちろん見直せるが、前走レビューとしては高評価とはならない。

■ガイアフォース

開催日:2025年10月18日
レース:東京・富士ステークス(芝1600m)
着順:1着
評価:9
 スタート直後は好スタートを決めたジャンタルマンタルが1馬身前にいたが、そこで促してジャンタルマンタルの前のポジションを取りに行った横山武騎手のファインプレー。

 結果的に46秒7-45秒0というスローの決め手比べとなり、上がりは2着のジャンタルマンタルと同じ33秒3。最初に作ったアドバンテージを最後まで守り抜いた半馬身差の勝利。

 もちろん2キロのアドバンテージがあったにせよ、東京でジャンタルマンタルを下した価値は大きい。今回どんなポジションとなるかは分からないが、脚質の幅も見せた好レースだった。

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