HOME » 予想情報 » 【東大流・GⅠ二者択一|エリザベス女王杯】レガレイラvsエリカエクスプレス 買うべき馬はどっち? » ページ 2

東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はエリザベス女王杯(GⅠ・京都芝2200m)が対象。GⅠ・3勝目を狙うレガレイラと秋華賞2着から古馬に挑戦するエリカエクスプレスの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。[2/3ページ]

【レース条件評価】

2024年有馬記念を制したレガレイラ
2024年有馬記念を制したレガレイラ

 レガレイラはホープフルS、有馬記念、オールカマーと良績が中山に集中している。ロングスパート戦の中で相対的に伸びる末脚があり、中山が合うのは確かだ。

 では他場がダメかと言うと、そんなこともないだろう。ダービーやローズSで33秒台前半の上がり最速をマークしているし、前記の通り昨年エリザベス女王杯5着は激しい接触があって参考外。少なくとも「適性のせいで負けた」などと論ずるようなレース内容ではなかった。スムーズに回ってくれば京都でも普通に走るはずだ。

 エリカエクスプレスは前進気勢が強くて引っかかる馬。距離は前走の2000mでギリギリ上限と見ている。実際、オークスはスタートからソロっと逃げる競馬だったが、それでも最後はバタバタだった。

 また、これまでメンバー中3位以内の上がりを使ったことはなく、好走した3回はいずれもレース上がり35.3秒以上を要していた。瞬発力を問われない内回り競馬が向く先行型で、外回りに舞台が替わるのもマイナス材料となる。

 もうひとつ付け加えると、過去10年のエリザベス女王杯において「同年の秋華賞連対馬」は【0-0-0-8】と全滅している。一度秋華賞に向けて仕上げられ、力を出し切ってきた3歳馬が、余勢で再度好走するのは容易でない。

 以上の点から、レース条件評価でもレガレイラに軍配が上がる。

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