【東大流・GⅠ二者択一|エリザベス女王杯】レガレイラvsエリカエクスプレス 買うべき馬はどっち?
東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが人気馬2頭のうち、真に「買うべき馬」はどちらかを見極める「東大流・GⅠ二者択一」。
今回はエリザベス女王杯(GⅠ・京都芝2200m)が対象。GⅠ・3勝目を狙うレガレイラと秋華賞2着から古馬に挑戦するエリカエクスプレスの対決に焦点を絞って、「能力評価」と「レース条件評価」の両面から徹底検討する。[1/3ページ]
◆真に「買うべき馬」はどっち?

【能力評価】
レガレイラは2歳時にシンエンペラー(→日本ダービー3着、ジャパンC2着など)を破ってホープフルS制覇。3歳シーズンは皐月賞、ダービー、ローズSいずれも上がり最速をマークしながら届かず、エリザベス女王杯は直線で両隣と激しく接触するトラブルがあった。踏んだり蹴ったりのシーズンだったが、最後の最後に有馬記念でビッグタイトルを手にした。
有馬記念のメンバーを振り返ると、2~6着シャフリヤール、ダノンデサイル、ベラジオオペラ、ジャスティンパレス、アーバンシックはいずれもGⅠ馬。7着ローシャムパークから最下位のハヤヤッコも全馬GⅡ勝ちまたはGⅠ連対の実績を有していた。今回の比にならないほどメンバーレベルが高かった。
宝塚記念は骨折明けと道悪も響いて見せ場なく大敗したが、オールカマーでは牝馬57キロの重い斤量を背負ってきっちり勝利。牡馬の一線級を相手にしても堂々渡り合える能力の持ち主だ。
対するエリカエクスプレスは3歳世代上位の一角。フェアリーSで1:32.8の好時計勝ちを収めたが、桜花賞は5着、オークスは10着に敗れた。秋華賞で2着と巻き返したが、内有利なトラックバイアスの恩恵を受けている。そもそもアルマヴェローチェの故障離脱にカムニャックの不可解な凡走も重なり、レースレベルもあまり冴えなかったと見ている。
能力評価ではレガレイラの方を上と判断する。それも僅差ではなく、ある程度ハッキリとした差がありそうだ。



