今週末11月15日(土)に行われる武蔵野ステークス。秋のダート王を目指す有力馬たちが集う注目の一戦である。今回は「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを徹底検証する。果たして、前走で最も優れたパフォーマンスを披露したのはどの馬だろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②

■ビダーヤ
開催日:2025年7月27日
レース:中京・東海ステークス(ダ1400m)
着順:3着
評価:7
中団追走から直線で脚を伸ばすも、3着まで。ダート転向後4連勝中だったが、初の敗戦となった。重賞初挑戦を思えばもちろん悲観する内容ではないのだが、先に抜け出した勝ち馬だけでなく、欅ステークスで下していた2着馬に及ばなかった内容は少し気になるところ。
元々芝で走っていた馬なのだが、芝スタートよりダートスタートのほうが出脚が良いように見えた。同じく芝スタートの今回は、1600mでどのポジションを取れるかが大切となる。
■ペプチドナイル
開催日:2025年10月13日
レース:盛岡・マイルチャンピオンシップ南部杯(ダ1600m)
着順:3着
評価:8
果敢にハナを切るも、シャマルやシックスペンスにぴったりとマークを受け、苦しい展開。
ただ、直線に入ってすぐに交わされてからも、サンライズジパングらの追い上げを凌ぐ粘りを見せての3着。前の2頭からは4馬身+4馬身と離されたが、久々+海外帰りの一戦を考えれば、悪くはない内容であった。
大型馬だけに使った上積みは大きいだろうし、同じG1馬でも58キロで出走できるのは、コスタノヴァに対して有利に働く。
■ルクソールカフェ
開催日:2025年10月8日
レース:大井・ジャパンダートクラシック(ダ2000m)
着順:3着
評価:6
好位の後ろからレースを進め、4角では勝負圏内のようにも思われたが、直線では前の2頭から離される一方の3着。なんとか3着は確保して面目を保ったが、G1級とはいえ世代限定戦で3馬身+9馬身離された内容は物足りなさが残った。
もちろん久々+海外帰りの一戦で、春に日本で走った伏竜Sと比較すると18キロ増の546キロではあったことは確か。叩き2戦目で古馬との初対戦となるこのレースが、試金石の一戦となりそうである。



